概要
変なヤツがちくわから見る世界。みんな同じ穴ぽこ人間。
ちくわに関する本と出会った主人公。ちくわの穴と関わることで、世界は姿を変えていく。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!荒川奥地に幻の部族を見た!?
我々探検隊は、「ちくわ族」なる神秘の部族の集落へと向かった。――が、無念!!
隣室の女性に気付かれないよう部屋に忍び込んだ我々が発見したのは、ちゃぶ台の上に置かれた手記だけであった。せめて手がかりは無いかと、恐る恐るページをめくると……、
「読み易い……そして、面白い……っ!?」
嗚呼、何と云う事だろう。そこに綴られていたのは、我々と何ら変わらない視点から描かれた、赤裸々な、しかしどこか抜けたちくわ文学だったのだ!!
だが思い返して欲しい。人間の体には、幾つもの穴が空いている。ちくわどころの騒ぎでは無い。だとすれば、ちくわ族とは一本穴の通った、求道者のような人々だったのかもしれない………続きを読む - ★★★ Excellent!!!ちくわから始まった思考は、いったいどこへ行く?
ちくわ。
まさか、ここからこんな世界へ連れていかれるとは思いませんでした。
古本市で見つけた「ちくわに関する小説」の作者を探している、三十一歳のヨシヤ。
ところが彼の思考を追っていると、ちくわから「空洞」へ、夜勤明けの日常へ、妙にしょっぱいニンジンカレーへ、血圧へ、そしてなぜか八本のニンジンへ――。
……いったい、どこへ行くんだ(笑)。
なのに、この脱線しているようで本人の中では確かにつながっている思考が、妙に面白い。
何でもない日常の一つひとつが、ヨシヤの目を通すと少しだけ違ったものに見えてきます。
可笑しい。
ちょっと変。
それなのに、冒頭に置かれた「空洞」という言葉が、ど…続きを読む