前半は完全に明るいんですよ。新しい仕事、手伝いに来てくれた母と兄、コンビニ弁当と缶ビール。心機一転の気分がちゃんと書かれている。だからこそ、最初の一音で空気が変わる瞬間が効きます。新生活の初日にこれはきつい。幽霊より嫌なものを、名前を出さずに出してくるのが見事でした。
北海道から、夢を抱えて上京したヒロイン。彼女が見舞われる恐怖が、ありありと浮かぶ物語です。限られた表現が、読み手の記憶を刺激して、より悍ましさを増す。ぜひ体験してください。
よくある日常から始まる。そこに訪れる何か。あぁ、その音を存在を知ったら。あなたもきっと、眠れなくなりますよ。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(53文字)
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