概要
殺人許可証
市役所の窓口で、僕は番号札を取った。
番号は「殺人許可証」。
受付は三番窓口だった。
「お待たせしました」
呼ばれて、僕は椅子から立ち上がった。
「本日は殺人許可証の申請ですね?」
「はい」
「初回ですか?」
「初めてです」
「では、こちらの書類に必要事項をご記入ください」
渡された申請書には、いくつか奇妙な項目があった。
氏名。
住所。
職業。
殺害予定日。
殺害対象者。
殺害理由。
僕は最後の欄で手を止めた。
「理由って、どう書けばいいんですか?」
「具体的にお願いします」
「……嫌いだから、じゃ駄目ですか?」
受付の女性は笑顔で首を振った。
「審査に通りません」
「ですよね」
「『社会的損失が大きい』『本人の同意
番号は「殺人許可証」。
受付は三番窓口だった。
「お待たせしました」
呼ばれて、僕は椅子から立ち上がった。
「本日は殺人許可証の申請ですね?」
「はい」
「初回ですか?」
「初めてです」
「では、こちらの書類に必要事項をご記入ください」
渡された申請書には、いくつか奇妙な項目があった。
氏名。
住所。
職業。
殺害予定日。
殺害対象者。
殺害理由。
僕は最後の欄で手を止めた。
「理由って、どう書けばいいんですか?」
「具体的にお願いします」
「……嫌いだから、じゃ駄目ですか?」
受付の女性は笑顔で首を振った。
「審査に通りません」
「ですよね」
「『社会的損失が大きい』『本人の同意
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