概要
男が彷徨う砂漠にあるのは、巨大な蠍と桜のみ
若き青年、布施健(ふせ たける)が砂漠を何年も一人で彷徨った先にある希望に手を伸ばす物語
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!絶望の果てに一瞬の色彩を掴む、切ない砂漠の物語
短い物語なのに、読み終えたあとの余韻がすごく重かったです🥀
13歳で父の首を「ただ見ていた」健の描写、感情を書かずに町人の反応だけで異様さを伝える手法にゾクッとしました。
砂漠を彷徨う中で砂を食べ、砂の寝床を心地よく感じてしまう…人が壊れていく過程が淡々としているからこそ怖いです。
そして美月と出会い、桜の花弁に触れた瞬間に色を失ってしまう場面。
せっかく見つけた「色彩」がすぐ消えてしまう皮肉が切なかったです🌸
ラスト、蠍に貫かれて桜へ向かう健。
これで完結と知ると、死とも救いともとれるあの終わり方が、彼が初めて何かを掴んで閉じる物語として綺麗にまとまっているなと感じました。
短編だか…続きを読む