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概要
「不躾ですが上様、深夜の褥であなたに神の愛をお教えいたします」
丹波国・篠山藩から将軍――上様の元へ嫁いだ星(ほし)姫。だが二人はある事情から江戸城を離れ、別々に暮らす“派遣”の身となっていた。なぜなら星姫は、幕府が激しく弾圧する『隠れキリシタン(プロテスタント)』の姫だったから――。数ヶ月ぶりに人目を盗んで再会した湯殿、そして深夜の褥(しとね)。誰もが恐れる冷徹な天下人は、二人きりの布団の中で、星姫に縋(すが)るように切なく乞うのだった。「お前の知る『神の言葉』を、ここで余に囁いてくれ」と。昼は冷酷な支配者としてキリシタンを裁き、夜は密かにお庭番を遣わして信者を逃がす救済者。天下人としての重圧と孤独に震える上様にとって、聖書の輝きを紡ぐ星姫の声だけが、暗闇を照らす唯一の「星」だった。バレたら天下がひっくり返る国家最高機密。誰も知らない大奥の聖夜に、いま
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