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概要
推しは助さん先輩はイケメン! 歴史の余白を妄想する少しワケありの青春
薄暗い廊下で、私は立ち止まる。
眼前の扉の上には古びたベニヤ板が打ちつけられ、そこに「創造歴史サークル」とかすれた文字が残っていた。
四月の空気はいまだ冷たく、廊下の奥の窓越しに見える桜は花弁の多くを散らしていた。残った花びらは、青く伸び始めた葉の中で所在なげに揺れている。
朝の早い時間のせいか、建物はひっそりと静まり返っていた。
ここは大学の外れに立ち並ぶ古い建物の、そのいちばん端。「学生棟五号」と呼ばれる棟の三階。
この「学生棟」というのが、大学のサークルが入居している建物らしい――それを知ったのは、つい今しがたのこと。そもそも私は、数日前に入学式を終えたばかりで、大学の敷地に足を運ぶのもまだ数回目なのだ。念のため手にしたサークル案内の冊子の、付せんがしてある頁をもう一度開く。
眼前の扉の上には古びたベニヤ板が打ちつけられ、そこに「創造歴史サークル」とかすれた文字が残っていた。
四月の空気はいまだ冷たく、廊下の奥の窓越しに見える桜は花弁の多くを散らしていた。残った花びらは、青く伸び始めた葉の中で所在なげに揺れている。
朝の早い時間のせいか、建物はひっそりと静まり返っていた。
ここは大学の外れに立ち並ぶ古い建物の、そのいちばん端。「学生棟五号」と呼ばれる棟の三階。
この「学生棟」というのが、大学のサークルが入居している建物らしい――それを知ったのは、つい今しがたのこと。そもそも私は、数日前に入学式を終えたばかりで、大学の敷地に足を運ぶのもまだ数回目なのだ。念のため手にしたサークル案内の冊子の、付せんがしてある頁をもう一度開く。
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