月下の街道をいそぐ飛脚。道沿いに見かけた廃寺に、すこし休憩しようかと足を踏み入れた、その先から、震える弦のごとき水音――水琴窟の音が、月光のなか、響いてきた――。怖ろしいまでに美しい、描写と着想の魔術。
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