概要
遺跡に残された碑文は、その存在を人々を救う【救世の神力】だと予言していた。
賢者セヴェルノアは少年に、過去の過ちを正す希望を見出す。
しかし少年が発見された直後、遺跡は反政府軍の襲撃を受ける。戦火の中、少年は忽然と姿を消す。
やがて砂漠で目覚めた少年には、自分が何者なのかという記憶さえなかった。
覚えていたのは、誰かを救わなければならないという思いと、【慈雨たる御手】という謎の言葉だけ。
彼の目覚めが、世界の均衡と運命を狂わせてゆく。
その少年は救いを齎すのか、それとも、人の世を滅びへと導く存在なのか──。
戦乱の世界を舞台に、失われた記憶と太古より連なる宿命を巡るSFファンタジー。
第一部完結まで、毎日21:20に更新。
【世
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!四十万年の眠りから発掘された少年――神話と魔導兵器が激突する壮大な序幕
四十万年前の石櫃から、生きた少年が発見される。
花の香り、白磁の肌、短い銀髪。神秘的な発掘場面に引き込まれた直後、物語は反政府軍の襲撃と魔導戦機による激しい戦闘へ突入します。
なかでも、四十機以上を一瞬で殲滅する「蒼き雷神」の登場が鮮烈でした。神々しい銀髪の機体でありながら、装甲は鮮烈な桃色と水玉模様、頭には大きなリボン。その異様な姿と圧倒的な強さの落差が、強烈な印象を残します。
少年を狙った攻撃、発動した守護結界、消えた石櫃。そして戦場に舞い落ちる、存在するはずのない蓮華の花。
少年は何者なのか。蒼き雷神を操る者の目的は何なのか。セヴェルが正したい「あの日の過ち」とは何なのか。
…続きを読む - ★★★ Excellent!!!四十万年の眠りから覚めた少年と、桃色に塗られた戦の女神」
「四十万年前の石櫃から、生きた少年が見つかった」——そう始まる物語が数ページ後に差し出す絵はこうだ。四十機を超える戦機を一瞬で殲滅した最強の機体が、鮮烈な桃色の装甲に水玉、頭に大きなリボンを結んで、朝日を背に舞い降りてくる。荘厳と可笑しみが同じ一枚に同居するこの場面に、本作の呼吸のすべてが詰まっている。
まず語り口が独特だ。「拙者」「〜に御座いまする」という時代がかった言葉が飛び交う一方で、人型兵器は魔導戦機と呼ばれ、成層圏を突き抜け、レーザーが乱れ飛ぶ。和の様式美とSFの装置が不思議なほど噛み合い、この世界にしかない手触りを生んでいる。戦闘描写も鮮やかだ。蒼い雷電、紫苑と橙の光線が交錯す…続きを読む - ★★ Very Good!!今後が楽しみな作品です
空間の広がりを感じさせるダイナミックな描写が多く、人物の視線誘導も非常にわかりやすくて引き込まれました。冒頭から先が気になるシーンが描かれているので、この先の展開も楽しみに読み進めていきたいです。
一方で、より読みやすくするための改善点として、以下の2点を感じました。
・ルビ(振り仮名)の導入
難しい漢字やファンタジー独自の世界観を表す言葉にルビがあると、よりスムーズに物語の世界へ没入できるようになると感じました。
・人物や組織の立ち位置の補完
物語の途中で「反政府軍」という単語が突如出てきた際、「この人たちは政府関連の人なのだろうか? そういう描写はあったっけ?」と少し戸惑って…続きを読む