概要
神託が連れてきたのは、聖女か、ただの娘か。
アリアンデルの娘——異界より現れた聖女アザミ。
深いフードと白い仮面で素顔を隠した彼女は、誰もが想像した聖女ではなかった。
皇帝の命により、彼女の後見を任されたのは、火竜を狩った英雄にして銀狼騎士団長、ラインハルト・フォン・ヴァルデック。
戦場以外の場所を知らない男と、この世界の常識をひとつも持たない娘が、同じ屋敷で暮らし始める。
壊れたギター。朝の鍛錬。厨房の匂い。「ただいま」と「おやすみ」。
積み重なる日常の中で、二人の距離は少しずつ縮まっていく。
だが仮面の向こうに何があるのか、彼女がなぜこの世界に来たのかは、まだ誰にも分からない。
けれどその日常の外では、神殿と皇族が、彼女の「価値」を巡ってすでに動き始めていた。
これは、孤独な騎士が、愛を知るまでの物語。
※この作品は「
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!孤独な騎士の世界に、聖女がやってきた
神殿に囚われていた異世界の少女アザミと、彼女を守ることになった孤独な騎士ラインハルト。
最初は「聖女」と「護衛」という関係だったはずなのに、一緒に過ごす時間が増えるにつれて、二人の距離が少しずつ変わっていくのがたまりません。
無骨で人付き合いの苦手なラインハルトと、天真爛漫で遠慮のないアザミ。何気ない会話や食事、屋敷での小さな出来事の一つひとつが、長く孤独だった騎士の日常を少しずつ変えていきます。
「一緒にいてほしい」と願うアザミと、それを静かに受け入れるラインハルト。派手な恋愛描写ではないからこそ、二人が互いを特別な存在として意識していく過程が楽しみになる物語です。 - ★★★ Excellent!!!華やかで穏やかな異世界恋愛ファンタジー
世界観の作り込みが素晴らしく、作品世界にどっぷり浸れます。
文章がとても美しく、ストーリーの緩急も巧み。特に私は、「王子様が王子様らしい」という、ときめきと明るさを同時に届けてくれるカインハースト殿下が大好きです(笑)
物語は政治劇パートから始まるので、最初は少しだけ読み手の我慢が必要かもしれません。
登場人物の関係性が動き始めると一気に読みやすくなり、「この人たちをもっと見ていたい」と思える作品です。
ぜひたくさんの方に届いて欲しいです✨
【最初に覚えておくと読みやすい登場人物】
アザミ
異世界から召喚された聖女。常識にとらわれない素直さで、周囲の人間関係を少しずつ変えていく…続きを読む