概要
「早くフェンリル様に食べてもらいたいなあ」「……ああ、次の町に行こう」
食べてもらいたい生贄少女と、絶対に食べたくない終末の獣。
これは、そんな二人が北を目指す旅の物語。
リーブは、どんなものでもほどいてしまう少女だった。
縄も、契約も、神の鎖も。
母に疎まれ、フェンリルへの生贄に選ばれたリーブは、山奥の洞窟で鎖に縛られた男と出会い、その鎖をついほどいてしまう。
けれどその男こそが、神々に縛られていた終末の獣フェンリルだった。
「フェンリル様に食べてもらえたら、私にも意味がある」
そう信じてアースガルズを目指すリーブ。
そして、正体を隠したまま彼女を守るフェンリル。
旅の先々で、リーブは神々によって世界から失われたものたちを無自覚にほどいていき、やがて世界の運命すら揺るがしていく。
生贄になるはずだった少女は、やがて「ほどく者」と呼ばれる。
そし
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