概要
湖水の国ヌンドガウの女性騎士ヒルダが森の奥で拾ったのは、瀕死の重傷から目を覚ました謎の男・カルロと、彼を「旦那」と呼ぶ不思議な少年従者スアだった。
城に連行した直後、呪いの肉をつまみ食いして泡を吹いたかと思えば、今度は城壁から落ちてあっさりあの世逝き!? ――からの、またもや奇跡の復活。
あまりの異常事態に、生真面目なヒルダの胃痛はとどまるところを知らず。
そんな彼らの怪しすぎる言動を、可憐な笑みの裏にしたたかさを隠す王女ローズが見逃すはずもなく、彼らはとある任務のために王家に囲い込まれることに。
魔女の呪いの残滓が漂う国で、食い意地の張った訳あり剣士、脱力系・少年従者、そしておねだり上手な王女に振り回される、苦労人ヒルダの心労に満ちた監視生活がい
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!死なない瀕死男と胃痛騎士、予測不能バディの大暴走劇
湖水の国で女性騎士ヒルダが拾ったのは、瀕死なのに何度でも生還する謎の男カルロと、彼を「旦那」と呼ぶ脱力系の少年従者スア。
呪いの肉で泡を吹き、城壁から落ちて死んだと思えば即復活──
常識外れの行動に、真面目なヒルダの胃痛は増すばかりです。
そんな怪しすぎる二人を、可憐な笑みの裏で策を巡らす王女ローズが見逃すはずもなく、彼らは王家の任務に巻き込まれていくことに。
だらしないようで底知れないカルロの“過去”が黒装束の襲撃で露わになり、物語は一気に緊迫の展開へ。
凸凹バディが織りなす二転三転のファンタジーは、軽妙さと不穏さが絶妙に混ざり合う痛快な一作です。 - ★★★ Excellent!!!こんな笑える死に戻りものがあっていいのか?
本作は高頻度で死亡しては復活するダメなイケオジのお話です。
イケオジ――深手を負って出血多量になっても、毒を食べて泡を吹いても、うっかり首の骨を折っても死なない男、カルロ。そんなカルロを見ても驚きもしない従者のスア、ふたりの奇行に振り回される女性騎士ヒルダ。三人の会話はコミカルで、だいぶえぐいことになっていても不謹慎ながら笑ってしまう。こんな笑える死に戻りものがあっていいのか?とすら思います。
ここまでコミカルなのに世界観は綿密に練られていて、すっと自然に読者を納得させてくれる。あまりに笑わせてくれるので忘れそうになりますが、カルロとスアの事情はだいぶ訳あり。ただ軽快なだけではない、作者…続きを読む - ★★★ Excellent!!!訳ありの死ねない男。見え隠れするかっこよさはまさにイケオジ
MFブックスのイケオジ小説コンテスト参加のこの作品。
もちろんオジサンがメインで登場するわけですが、初っ端から見事に(?)死んでいるわ、なぜか生き返ったと思ったら食い意地がはっていて毒物を食べてまた死ぬわ。
何度も生き返る不気味さや謎以上に、まずは、イケオジの“イケ”部分はどこで発揮されるのかと心配になります(笑)。
けれどもそこは、ファンタジー好きには堪らない緻密に練られた世界観と、個性と魅力溢れるキャラクター達のやり取りに引っ張られ、いつの間にか彼の訳あり事情に胸を傷ませ。
さらには、徐々に見えてくるオジサンのかっこよさにも心くすぐられて……。
個人的な好みとして、イケオジとは普段情…続きを読む - ★★★ Excellent!!!逝けオジ(イケオジ)( ;∀;)
【MFブックス】イケオジ小説コンテスト【中編】コンテスト参加作品。
誰もツッコみませんが、コンテストのランキングを見ると当たり前ですが「おっさん」ばかりです、上から下まで全部「おっさん」、どんなコンテストやねん(笑)。
とまぁ、思ってしまう私をお許しください(すいません)。
さて、本作を語るのに皆様にわかりやすく★(3つで最高)で評価させて頂きます。
世界観★★★……骨格がしっかりしてます。
文章力★★★……あたまひとつ抜けた完成度。
構成★★★……読者を飽きさせません。
テンポ★★★……だらだらせず、サクサク進みます。
共感性★★★……誰もがツッコミたくなります。
会話★★★……塩…続きを読む - ★★★ Excellent!!!死ぬのか?生きかえるの?どっちなの?どっちもなのか!何者なの?
「死ぬはずの男が死なない」という強烈な一文で冒頭から引き込まれる。
その後もシリアスとコミカルの切り替えが心地よく気がつけば続きを読んでしまっている。
ヒルダの常識人らしい反応が物語の軸。その常識人ぶりは、読んでいて不憫になってしまう位。
しかし結果的にカルロとスアの得体の知れなさが一層際立つ。
世界観や設定は情報量が多いものの、謎を少しずつ提示する構成。この結果として「この男は何者なのか」を現時点でもなお持続させられ続けている。もしかしたら最後までそう思い続けるのかもしれない、そんな予感もする。
大人向けの作品として非常に読みやすく、キャラクター同士の掛け合いに軽妙さがあるため、…続きを読む