概要
とある世界のとある時代にて、確かにその国は実在した
ポロ・マルクール見聞録とは、リーリス王国出身の商人のイル・デュモンド(暁暦1245年〜1324年)がマルクール島を訪れ、ポロ・マルクール帝国に滞在した先で見聞した情報を纏める形にて執筆された旅行記である。
イル自身はリーリス王国出身ではあったが、本書はローザンブルグ語で執筆されている。
イル自身はリーリス王国出身ではあったが、本書はローザンブルグ語で執筆されている。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!滅びた帝国の息吹を、一人の見習い商人の目を通して追体験する作品
タイトルからも想起される通り、本作はマルコ・ポーロの『東方見聞録』を彷彿とさせる、緻密に作り込まれた架空の帝国の記録です。語り手である見習い商人の視点を通して、異国の文化、宗教、産業、政治がリアリティをもって描かれています。
面白いのは、最新話(第6話)に至るまで語り手自身の「名前」すら明かされていない点です。しかし、それがかえって彼のキャラクター性を深く引き立てています。例えば第5話の「バルゼ鉄」のエピソードで、特産の鉄が戦争に使われた過去を知り、欲に走ろうとする叔父を宥め、職人から詫びの指輪を贈られる一幕からは、彼が単なる旅の記録者ではなく、異国の文化や歴史に対して深い理解と敬意を…続きを読む