概要
片想い歴三年の寺来薙心《じらい・なこ》。
中二の春を迎えた寺娘の想いはただ一つ。
──いつか、あなたと手を繋ぐ。
恋する相手は桂木京魔《かつらぎ・きょうま》。
銀髪の少年。大聖堂を飾る宝飾品のような気品。
つまり、“イケメン”である。
彼の手を狙う者は一人ではない。
ひとりは巫女。片想い歴三ヶ月。桃色の淫髪、爆ぜる胸元、神通力の使い手。名は知らない。
『私は、かわいいです……あなたよりは』
ひとりはシスター。片想い歴三日。美人気取りの金髪、爆ぜる滑り芸、デコレート鈍器の使い手。名は『ナイス』。
『神はみている! 神はみている!』
すべて敵だ。
恋敵なのだ。
『ぶっとばしてやる! ケツバットで!』
薙心は地雷系ファッションを身にまとい、バッ
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- ★★★ Excellent!!!攻めの笑いと淡い恋心
寺の娘の寺来薙心(じらい なこ)は、中学二年生。
名が示すとおり見た目は地雷系ファッションだが、根は真面目で、お寺の教えを大切にしている少女です。
クラスメイトに「地雷な子」とからかわれ、怒るたびにケツバットで制裁してしまうところにグッと惹かれました。
ケツバットーー
この時代においてはなかなか耳にしなくなったワードですが、本作では独特の魅力を放っています。
コンプラ時代に一石を投じるかのような攻めの笑いが爽快で、どこを開いてもクスッとなれます。
飛び抜けた笑いだけでなく、そんな彼女には、教会の息子である銀髪の美少年、桂木京魔へ想いを寄せる恋愛要素もあるのですから、面白くならないは…続きを読む - ★★★ Excellent!!!笑って、恋して、気づけば応援したくなるラブコメです。
笑っていたはずなのに、いつの間にか恋の行方を応援していました。
タイトルや冒頭の勢いから、ハイテンポなギャグ作品だと思って読み始めました。
けれど、読み進めるほどに印象が変わります。
怒ればケツバット、語れば仏教用語という強烈な個性を持つ寺来薙心。しかし、その内側にある恋心は驚くほど真っ直ぐで、不器用で、年相応の女の子そのものです。
背後霊の環さんとの軽快な掛け合いには何度も笑わされる一方で、好きな人の何気ない出来事に一喜一憂し、暴走して、落ち込んで、それでも恋を諦めない姿には思わず胸を打たれました。
ギャグだけで終わらせず、恋愛としても読者の心を動かしてくれる作品です。
笑える…続きを読む - ★★★ Excellent!!!お寺 × 笑い ドタバタ青春ハイブリッドラブコメ
まさかの「お寺」!
本作は、「地雷系女子」と見せかけて実は「寺の娘」という全力の勘違いタイトルの衝撃から、さらに冒頭より繰り出される「お寺」の知識に圧倒される一作です。
知らない。
日本に住んでいて、身近なはずの「お寺」ですが、知らない言葉と知識が、これでもかと叩きつけられます。
まさにケツバットの如く。
最大のフックはここでしょう。
しかし、本作の真骨頂は「主人公・薙心のあまりのピュアさと一途さ」だと感じました。
そう、「お寺知識」で目がくらみそうな中、本作は丁寧にラブコメを描いているのです。
お寺という少し特殊な実家の環境や家族とのコミカルな日常が、甘酸っぱい青春ラブコメに程よい…続きを読む