概要
青が悲しみへ変わってゆくのではなく、
悲しみが青へ変わってゆく――。
「青」をめぐる10首の連作短歌。
▼表紙画像(近況ノート)
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- ★★★ Excellent!!!青という事象
青が悲しみへ変わってゆくのではなく、
悲しみが青へ変わってゆく――。
第2回カクヨム短歌賞【ナツガタリ'26】10首連作部門応募作品となります。
上記、概要に書かれていた言葉だけでも、筆者様の鋭さが皆様にお伝わりするかと思います。
私が「青」と言われ真っ先に思い浮かべたのはピカソ、彼の「青の時代」です。友人の自殺をきっかけに、彼は「青い絵」を描き始めます。それは黒ではなく「青」という所に彼の苦悩を感じずにはいれません。
悲しみの蜜が静かに湧いてくる青林檎砕ける夕まぐれ
作品コピーにもご使用され、第一首目に詠まれた歌です。
私は筆者様の作品全体に漂う陰影をすごく感じます、そしてその…続きを読む - ★★★ Excellent!!!アルファブルー
その昔、北野武監督の映し出す青を、世界は「キタノブルー」と呼びました
だとすれば、こちらの短歌集は、さしずめ「アルファブルー」(呼び捨て失礼m(_ _)m)
青を共通項にしてはるばると広がるうたの世界
青は青でも、1首ごとにちがう青
その明るさも色みも、手触りも、湿度も、温度も
いずれかの青に、あなたのこころは震えることでしょう
レビュアーのおすすめは、
メドゥーサは微笑みながら変えました絶望をオオイヌノフグリへ
メデューサはなぜ微笑んだのか
絶望とは誰の絶望なのか
どうしてオオイヌノフグリだったのか
あなたはどんなふうに受け取りますか?
10種類の青
ぜひご鑑賞くださ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!言葉そのものを絵の具にして描かれた静かで妖しく美しい青のエチュード
青一色でここまで多彩な世界を立ち上げられることに驚かされる連作です。
青林檎、青潮、蒼いペガサス、緑青、同じ「青」でも一首ごとに意味も温度も変化します。
クローンやメドゥーサ、だいだらぼっちといった異質なモチーフも決して奇抜さだけに終わらず、孤独や喪失が奏でる旋律に戦慄しながらまとまっていきます。
一読では掴みきれない難解さはありますが、その分、何度も読み返すたびに新しい景色が現れる連作であるように感じます。
言葉そのものを絵の具にして描かれた静かで妖しく美しい青のエチュードです。
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