普段は朗らかで明るい雰囲気の歴史とホラーが好きなんだろうな、と思わせる@a1502dさんのシリアス純文学。駅のホームから飛び降りたら、と思い詰める主人公。仕事に疲弊し、コロナ後遺症の夫の罵りにたえていく内にそう感じていく。そんな中で出会った、いやすれ違うように居合わせた青年と初老の男性。細かな事情は解らない。名も知らない。いつもその駅を使っていたのかも解らない。恥かしながら途中で涙腺が緩んだ事を告白せざるを得ない。本作には劇的な展開はないかも知れない、しかし人間の内にあるやわい箇所を触れずにあたためる力があると信じている。皆に幸あらん事を。
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