概要
死に逝く騎士の心残り……それは隠したエロ本が見つかることだった。
「ゴフッ、た、頼む。あれは……アレだけは燃やしてくれ……」
それだけを告げると、ツライオの腕のなかでその若い騎士は息絶えた。
「安心しな。そのブツは俺が引き受けてやる」
彼は立ち上がるや、亡くなった騎士の最後の心残り『鎧櫃《よろいびつ》のフタの裏に隠した官能挿し絵小説』を回収するため騎士の陣営へと立ち去った。
戦乱冷めやらぬここ『スミノル連合王国』では生活レベルに比べて芸術に対する活動は活発であった。もちろんエロ方面でさえも……。
所在地不明の『ダレモオランデス大文殿《だいぶんでん》』において『官能書籍』の担当者であるツライオは、散逸しつつある官能書籍の収集に奔走していた。何処にあり、誰が譲ってくれるか定かでないそれを求め、彼は戦場へと赴き死に逝く者と約束を交わす。
「そ
それだけを告げると、ツライオの腕のなかでその若い騎士は息絶えた。
「安心しな。そのブツは俺が引き受けてやる」
彼は立ち上がるや、亡くなった騎士の最後の心残り『鎧櫃《よろいびつ》のフタの裏に隠した官能挿し絵小説』を回収するため騎士の陣営へと立ち去った。
戦乱冷めやらぬここ『スミノル連合王国』では生活レベルに比べて芸術に対する活動は活発であった。もちろんエロ方面でさえも……。
所在地不明の『ダレモオランデス大文殿《だいぶんでん》』において『官能書籍』の担当者であるツライオは、散逸しつつある官能書籍の収集に奔走していた。何処にあり、誰が譲ってくれるか定かでないそれを求め、彼は戦場へと赴き死に逝く者と約束を交わす。
「そ
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- ★★★ Excellent!!!死者の尊厳とエロ本を守れ!?異世界エロ本回収屋の真面目な仕事
「死者の尊厳、残された者の心、そして芸術作品(エロ本)を守るため、その者は本を回収する」という、タイトルの通り斜め上の設定が光る異世界ファンタジーです!
主人公のツライオは、戦場に赴く若き騎士の元へ無人飛行機械で駆けつけ、彼がこっそり隠し持っていた『チラミー婦人の授業』という本を回収します。戦死するかもしれない者の名誉(と性癖)を守るという、くだらなくも大真面目な仕事ぶりに思わず笑ってしまいました。
回収した本を納める秘密の図書館と、そこでツライオの帰りを待つ美しい女性司書とのやり取りも、どこかミステリアスで魅力的です。ただのギャグにとどまらず、持ち主の人生や故郷の背景まで…続きを読む