概要
30年間、俺は暴く側にいる。掘り返した先に、自分が埋まっていた。
ミステリー作家の萩原雄介は、新作の取材で1989年の未解決事件を追い始める。長野の山中で発見された身元不明の女性遺体。警察による隠蔽を示す文書。そして、事件の鍵を握る老人から渡された封筒。
真実に近づくほど、萩原は気づいていく。
暴こうとしている事件の中に、自分がいる。
あの夜、山道で女を見つけて、黙って立ち去った19歳の自分が。親友に黙っていろと言って、翌朝に死なせた22歳の自分が。妻の姉の死を14年間知らないふりをしてきた自分が。
正義を果たすつもりで掘り返した土の下に、埋めたはずの自分の嘘が、30年分、積み重なっていた。
真実を暴くことは、正義なのか。それとも、別の嘘の始まりなのか。
確信が持てないまま、萩原は書く。書き続ける。それしか、できないから。
真実に近づくほど、萩原は気づいていく。
暴こうとしている事件の中に、自分がいる。
あの夜、山道で女を見つけて、黙って立ち去った19歳の自分が。親友に黙っていろと言って、翌朝に死なせた22歳の自分が。妻の姉の死を14年間知らないふりをしてきた自分が。
正義を果たすつもりで掘り返した土の下に、埋めたはずの自分の嘘が、30年分、積み重なっていた。
真実を暴くことは、正義なのか。それとも、別の嘘の始まりなのか。
確信が持てないまま、萩原は書く。書き続ける。それしか、できないから。
読んでくれてありがとう。物語が届いて嬉しいです。これからも紡ぎ続けます。応援、ありがとう
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