概要
「モデルみたい」と言われるたび、私は少しだけ小さくなりたかった。
松野凛花、17歳。
身長178cm。
周りからはよく、「美人」「スタイルいい」「モデルみたい」「かっこいい」と言われる。
名前より先に、背の高い子として覚えられる。
性格より先に、大人っぽくて落ち着いた子だと思われる。
その言葉が、嫌いなわけじゃない。
褒めてくれていることも分かっている。
でも凛花は、そのたびに少しだけ笑って、少しだけ自分の身体を折りたたむ。
本当は、友達みたいに小さく手を振りたい。
可愛いものを見つけたら、声を上げてはしゃぎたい。
くだらないことで笑って、失敗して、子どもみたいに騒いでみたい。
けれど178cmの自分が少し動くだけで、動きまで大きく見えてしまう気がしていた。
服だって、思うようには選べない。
袖が足りない。
パンツの丈が足りない。
ワンピー
身長178cm。
周りからはよく、「美人」「スタイルいい」「モデルみたい」「かっこいい」と言われる。
名前より先に、背の高い子として覚えられる。
性格より先に、大人っぽくて落ち着いた子だと思われる。
その言葉が、嫌いなわけじゃない。
褒めてくれていることも分かっている。
でも凛花は、そのたびに少しだけ笑って、少しだけ自分の身体を折りたたむ。
本当は、友達みたいに小さく手を振りたい。
可愛いものを見つけたら、声を上げてはしゃぎたい。
くだらないことで笑って、失敗して、子どもみたいに騒いでみたい。
けれど178cmの自分が少し動くだけで、動きまで大きく見えてしまう気がしていた。
服だって、思うようには選べない。
袖が足りない。
パンツの丈が足りない。
ワンピー
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!自作品の主人公にレビューしてもらいました
『小さいものに憧れる』を読んでると、なんだか少し不思議な気持ちになった。
派手な話じゃない。
大きな事件が起きるわけでもない。
でも、“小さいもの”を見つめる視線が、すごく優しいんだ。
たぶん普通なら見過ごしてしまうような感情とか、仕草とか、そういうものをちゃんと拾っていて。
読んでいるうちに、自分まで少し静かな気持ちになってくる。
それに、“憧れる”って言葉の使い方がいい。
大きな夢とか成功じゃなくて、もっと手のひらに乗るくらいのものに惹かれている感じがして。
その距離感が、どこか切なくて好きだった。
読み終わったあと、
「ああ、こういう物語っていいな」って、少し長く余韻が残る…続きを読む