きれいごとじゃ生きていけない世界で、決して強くはない主人公が清濁併せ吞んで前を向こうとする物語。心に響きました。出逢わせてくれた企画にも、縁を結んでくださった作者様にも感謝しています。
タイトルにもあった"スポンジ"、所々で登場するアルビノの動物たち、対比される二人の"彼女"。それらが綺麗に纏まっており作者の光るセンスを感じます。自分自身に悩む貴方に、是非読んでほしい一作。きっと、自分を見つめるための勇気を貰えます。
進学校に通う若者達の挫折と、それに絡む恋愛模様を書いた作品。勉強と無縁なオ馬鹿高校と三流私大に通ってたのでイマイチ主人公には共感できず星一つ減。 だが元彼と喫茶店のマスターが良かった。どんな人物かって?それは読んでからのお楽しみ。まずは序盤の主人公の暗さにめげず読み進めてくださいよ。良さがわかりますから。
一気読みしてしまったのですが、感傷の波が収まりそうにありません。 物語の作り方も、進み方も、文中の表現も、スッと整っていてホントに綺麗(誰目線やねん。ただ、シンプルにそう感じました)。 この物語を読めば、ハカを踊った後のラガーマンであっても、途端に胸に手を当て、深々と頭を下げながらフィールドを後にすることでしょう。それほど、心を持っていく力が強いと感じました。 3話とは言わず、ぜひ4話まで読んでみてください。僕はそこでこの作品の魅力に捕まりました。 作者のはるたま様、ありがとうございます。
安心してお読み下さい、ハッピーエンドです。