概要
人々のウワサがおさまるまで母国を離れることにした
恩師の紹介で請け負ったのは、
戦災復興中のとある王国での音楽家としての活動だった
ぶじに到着し、ほっとしたのもつかの間、
とんでもないアクシデントに見舞われる
さらに、その因果がめぐりにめぐって、
エリカは王女にピアノを教えることに
ところが、王宮でのピアノレッスン、
これが一筋縄ではいかないようで(>_<)
失敗すれば首がとぶ、難易度高めのミッションを与えられてしまった!
手荷物ひとつで、単身、海を渡った31才ピアニストが
新天地でしゃかりきに生きて行く
恋とピアノと王さまのおはなし
【カクヨムときめく小説大賞】エントリー
※セルフレイティングの判定に、AIを補助的に利用しま
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ピアノの音色が傷ついた心を結び、王と音楽家の愛を静かに育ててゆく物語!
夫の裏切りで結婚生活を失ったピアニスト、エリカが、戦争の傷跡を残す魔法王国ドールへ渡るところから物語は始まる。明るくたくましいエリカと、国を背負って生きる夏至王アダン。身分も立場も違う2人が、ピアノを通して少しずつ心を近づけていく過程がとても丁寧に描かれている。
特に印象に残ったのは、王女へのピアノ教授を終えたエリカに、アダンがその功労を認め、王宮のピアノそのものを贈る場面だ。ただ高価な品を与えたのではなく、彼女の努力と音楽家としての誇りを王が正式に認めた贈り物になっているところが素敵だ。
宮廷の思惑や王妃との緊張にはハラハラさせられる一方、エリカの陽気さや周囲の人物たちとの掛け合いには…続きを読む - ★★★ Excellent!!!タイトル
タイトル。
それは、作り手の思い入れがある。
シンディ・ローパーをご存知だろうか?
歌うと、口の形が真四角になる、ハデなオバサンである▢🎤♬
彼女の曲が日本でリリースされた際、曲のタイトルに邦題がつけられた。
原題
『Girls just want to have fun』
邦題
『ハイスクールはダンステリア』
······。
シンディはキレた。
ガチギレである💢
そして、タイトルは変更された。
このお作品のタイトル。
『王さまのピアノ』
このお作品が、海外に進出したとき、センスの無いヘンテコリンなタイトルにされたら、
ミスミテンテン様は、ガチギレるであろう。
それくらい、このお作品は、こ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!傷ついた異国に──人生を奏でる〝旋律〟が降り立つ
音楽とは
ただ、音楽であり、人生だった──
その一節どおり
鍵盤からこぼれる音が
傷ついた心と国を静かに結び直してゆく
ひとつの別れを越えて
異国へ渡ったピアニストは
朗らかで豪胆
それでいて──
他者の悲しみに驚くほど繊細だ
魔物
信仰
王家の思惑
華やかな幻想世界の奥には
戦禍の疼きが残るが
軽妙な笑いが
物語に温かな呼吸を与えてくれる
また──即興演奏の場面が美しい
名も知らぬ人々の胸へ
同じ旋律が忍び込み
それぞれの記憶を震わせる描写には
音の見えない光まで感じられるほど
痛みを知る者の演奏は
慰めにとどまらず
生き直すための灯となる──
最後の一音が消え…続きを読む