概要
もう、弟しか信じない
*一族最弱の長男と、過保護な弟たちの放浪記*
人を赦し、人を愛せと母は言った――
かつて戦いを求め世界中を流浪した幻の戦闘民族「レクー」。
イオは族長家の長男でありながら、突然変異的に戦闘能力を持たずに生まれた。
代わりに与えられた癒しの手で争いを諫め、レクー族に均衡をもたらしたイオを、人々は「天使」と呼んだ。それが自身の役目なのだと信じて疑わなかった。
しかし18歳の誕生日、平穏な日常は音を立てて崩れる。
自身の弱さが招いたのか。正義とは何か。信じてきたものは何だったのか。
混乱の中、強い弟たちに守られながら、ただ自問自答することしかできなかった。
誰ひとり癒すこともできず、正体不明の力に飲み込まれ、最後には目を閉じた。
この世界には、善も悪もない――
故郷を追われたイオと3人の
人を赦し、人を愛せと母は言った――
かつて戦いを求め世界中を流浪した幻の戦闘民族「レクー」。
イオは族長家の長男でありながら、突然変異的に戦闘能力を持たずに生まれた。
代わりに与えられた癒しの手で争いを諫め、レクー族に均衡をもたらしたイオを、人々は「天使」と呼んだ。それが自身の役目なのだと信じて疑わなかった。
しかし18歳の誕生日、平穏な日常は音を立てて崩れる。
自身の弱さが招いたのか。正義とは何か。信じてきたものは何だったのか。
混乱の中、強い弟たちに守られながら、ただ自問自答することしかできなかった。
誰ひとり癒すこともできず、正体不明の力に飲み込まれ、最後には目を閉じた。
この世界には、善も悪もない――
故郷を追われたイオと3人の
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★ Very Good!!優しさと狂気の狭間で
家族を何よりも大切にする優しい兄と、その兄を必死に守ろうとする弟たちの姿が印象に残る、温かさと緊張感を併せ持った物語だと感じました。特に、イオの中に眠る力が彼自身の意思とは無関係に人を傷つけてしまうという設定が魅力的で、「強いから安心できる」のではなく、「強いからこそ恐ろしい」という危うさが物語全体に独特の緊張感を与えています。
一方で、兄弟同士の軽妙なやり取りや、メイたちとの交流には温かみがあり、重い世界観の中でも登場人物たちの人間らしさがしっかり感じられました。謎を少しずつ明かしながら家族の絆を描いていく構成も印象的で、これからイオたちがどのような運命に巻き込まれていくのか、続きを読み…続きを読む - ★★★ Excellent!!!「最弱」の兄が、誰よりもこの兄弟を強くしている。
戦いを求め世界を流浪した、幻の戦闘民族レクー。
その族長家に生まれながら、ただ一人、レクーとしての高い戦闘能力を持たず生まれた長男イオ。
そんな兄を守るのは、恐ろしいほど強く、そして恐ろしいほど兄を大切にしている三人の弟たちです。
――この設定だけでも、もう惹かれました。
ところが読み進めるほど、「強い兄弟が弱い兄を守る物語」という最初の印象が、少しずつ変わっていきます。
圧倒的な武力。
鋭い観察力と知性。
誰かを守ろうとする意志。
悲しむことのできる心。
そして、争いの中でも他者を思いやること。
この物語には、いくつもの“強さ”があります。
一族の中で「最弱」とされるイオは、本…続きを読む