まずマコトの空気感がめちゃくちゃ良いです。飄々としてるのに、会話の端々から“修羅場を潜ってきた侍”の重みが滲んでる。「受けてませんよ、流してるだけです」の時点で完全に強者感がある。あと騎士道文化の中に“実戦剣術”を持ち込む構図がかなり刺さりました。フィナも良いですね。“剣姫”なのにちゃんと年相応の少女っぽさが残ってるのが可愛い。戦闘狂気味なのに、マコトに「居場所になってあげる」って言えるのがすごくヒロインしてる。あと米と麺に飢えてる侍、めちゃくちゃ笑いました。異世界転生なのに「米食いたい」が切実すぎる。
異世界ファンタジーの王道な世界観(魔剣士、魔力、属性持ちのキャラ、オートマタ)の中に、ゴリゴリのガチ侍(新選組)が放り込まれたときの化学反応が最高。 マコトのキャラ立ちが凄まじい。「剣道ではなく、常に殺し合いをしていた剣」「流す技術」「卑怯な剣こそ最強」っていう新選組らしい泥臭くも圧倒的な強さにシビれる。 それなのに、内面は「米が食いたい」「年長者に好かれやすい(笑)」「(魅了を解くために)ノータイムで自分の太ももをブスリ」っていう天然&クレイジーさのギャップが最高に魅力的。
いやぁ、『異世界の剣姫、新選組を拾う』――こりゃあ面白いきに。新選組いうたら、時代に取り残されながらも、自分の信じるもんを貫いた連中じゃ。それを異世界へ放り込む。普通なら無茶苦茶になる。じゃが、この作品は違う。剣姫も新選組も、“剣に生きる者”として向き合うき、ちゃんと噛み合うがよ。特にええのは、ただ強い弱いじゃない。「何のために剣を抜くか」が、ちゃんとある。異世界じゃろうが幕末じゃろうが、人が命を懸ける理由は変わらん。そこに熱があるき、読める。まっこと、浪漫のある話じゃ。
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