麻衣と美希が穏やかな景色の中、心底嫌味な絵馬を書いた母親の名前を検索し、事情を勝手に推測していく流れが逆に風流です。絵馬を書いた母親だけでなく、それを覗き見て面白がる側の無責任さがとにかく人間臭い。真相を明かさないまま、春の明るい境内に不穏だけを残して終わる。静かですが後味の強い短編でした。
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