オス猫カミチャンと作者様の日々を綴った短いエッセイ集で、猫を飼った経験がある人ならば思わず心が穏やかになるのではないでしょうか。猫に鰹節とはよく言ったもので、そういえばうちの猫も本当に目の色変えていたな、なんて懐かしく思い出しました。猫との日々は、それだけでひとつの文学を感じます。
バロウズ、依存症、前衛文学そんな瀬尾さんの作品世界とは打って変わって、ここには鰹節が大好きでマルゲリータピザを嫌がり、ほとんど眠っているオス猫「神猫(カミチャン)」との穏やかな日常があります。「鬱猫」「雨猫」「気を察してくれている気がする神猫くん」といったタイトルが並ぶ中に、著者自身の精神状態がさりげなく映り込んでいます。Cat's eyesで神の化身として哲学的に描いた猫が、ここでは鰹節をねだる愛しい同居人になっているその落差がまた微笑ましい。今日も更新中の、現在進行形の生活記録です。
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