★
0
概要
生と死の空、還るべき場所
「ちゃんと言って……きい、好きだ、って……」
「き、きい……」
「……好きだ」
「す、好きだ」
紀依は嬉しそうにまた顔を本田の飛行服に埋めた。
「……私も、しろさんのこと、好き」
◆◆
昭和二十年三月十日――東京の東半分が燃え尽きた、東京大空襲の翌日。
卒業を間近に控えた高等女学校五年生の門倉紀依は、親友を見舞った病院で運命の再会を果たす。
それは一ヶ月前、多摩川でグラマンに襲われた自分を救ってくれた、陸軍の戦闘機パイロット。
撃墜王・本田史郎、二十歳。
「あの時の日本の戦闘機の!」
「多摩川でグラマンに追われてた!?」
三式戦闘機、飛燕に描かれた二十六個の撃墜マーク。
少年飛行兵たちが尊敬の眼差しを向ける凄腕のエース。
けれど、本田の表情はなぜか苦しげで――
紀依は、本田の所属
「き、きい……」
「……好きだ」
「す、好きだ」
紀依は嬉しそうにまた顔を本田の飛行服に埋めた。
「……私も、しろさんのこと、好き」
◆◆
昭和二十年三月十日――東京の東半分が燃え尽きた、東京大空襲の翌日。
卒業を間近に控えた高等女学校五年生の門倉紀依は、親友を見舞った病院で運命の再会を果たす。
それは一ヶ月前、多摩川でグラマンに襲われた自分を救ってくれた、陸軍の戦闘機パイロット。
撃墜王・本田史郎、二十歳。
「あの時の日本の戦闘機の!」
「多摩川でグラマンに追われてた!?」
三式戦闘機、飛燕に描かれた二十六個の撃墜マーク。
少年飛行兵たちが尊敬の眼差しを向ける凄腕のエース。
けれど、本田の表情はなぜか苦しげで――
紀依は、本田の所属
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?