概要
恐怖でも美だけでもないその溶けた境界線こそ、解釈の始まりなのですよ
小江戸―そう呼ばれる街に彼は住んでいた。
古めかしく風流な―オンボロアパートで、幻想怪奇小説家・籠鯉幽禍は今日も畳の上で溶けていた。
そんな中、いつもの様に友人・本格推理小説家兼詩人の加治川四季がやってくる。その手にはある妙な手紙。
数年越しに現れた奇妙な遺書、そしておかしな水死体。
普通の事件だったはずの様変わりさに、彼は幽禍を頼ったのであった。
美しさと恐ろしさ、奇々怪々の事件に幽禍は、”解釈”を行う。
―さぁ参りましょう、共に。その誘いへ。
金魚と水死体、行方不明者と夕方の和庭園、繰り返される自死と花。
これは新たなる、少し奇妙で幻想的な”推理”の物語。
ーーーーーー
【登場人物】
主人公・籠鯉 幽禍(かごり ゆうか)
幻想怪奇小説家。着流し姿の男性。
友人・加