概要
二二世紀、日本は再び大陸に進出する
西暦二一〇一年。人類の飽くなき欲望が招いた気候変動により、地球の環境は完全に崩壊していた。二〇四〇年の北極氷床完全融解を皮切りに海面水位は六〇メートル上昇し、東京や大阪を含む沿岸大都市は水没。赤道地帯は湿球温度三五度を超える致命的な熱の壁となって世界を分断し、南半球の多くは不毛の砂漠や泥濘へと姿を変えた。居住可能地を失った膨大な難民が北半球へと殺到した結果、ユーラシアおよび北アメリカ大陸は終わりなき領土獲得戦争の泥沼に沈み、無政府状態に陥っている。
水没を免れた北海道の旭川へと首都を移転し、奇跡的に戦火を逃れていた日本。しかし、世界的戦乱による物理的な孤立は、資源を持たない日本を真綿で首を絞めるように追い詰めていた。エネルギー自給は辛うじて維持しているものの、産業の要である鉱物資源の枯渇に
水没を免れた北海道の旭川へと首都を移転し、奇跡的に戦火を逃れていた日本。しかし、世界的戦乱による物理的な孤立は、資源を持たない日本を真綿で首を絞めるように追い詰めていた。エネルギー自給は辛うじて維持しているものの、産業の要である鉱物資源の枯渇に
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