概要
この男、モテていることに気づかない。
市沢新太(いちさわあらた)は、温厚ながら女性恐怖症な大学生。
それでも新太だって年頃の男子。
いつかはこの弱点を克服し、恋人をつくりたいと思っていた。
「――女の子が苦手なら、ぼくで練習しちゃおうよ」
そう提案してきたのは、アパートの隣人である美少年(?)の大嶌夏向(おおしまかなた)だった。
変化を求めて、消極的ながらも恋人ごっこの提案を受ける新太だったが、その後は夏向の言動に振り回されっぱなし。
「あれ? 新太、どうしたの? 男のぼくに抱きつかれただけでドキドキして?」
「手を繋いだって全然問題ないよね。男同士だし。そうだ、恋人繋ぎしちゃう?」
「同じベッドで寝たってなんの問題もないよね。男同士なんだし。それとも膝枕の方がいい?」
「ほっぺにキスしただけでこんなにドキドキするなんて
それでも新太だって年頃の男子。
いつかはこの弱点を克服し、恋人をつくりたいと思っていた。
「――女の子が苦手なら、ぼくで練習しちゃおうよ」
そう提案してきたのは、アパートの隣人である美少年(?)の大嶌夏向(おおしまかなた)だった。
変化を求めて、消極的ながらも恋人ごっこの提案を受ける新太だったが、その後は夏向の言動に振り回されっぱなし。
「あれ? 新太、どうしたの? 男のぼくに抱きつかれただけでドキドキして?」
「手を繋いだって全然問題ないよね。男同士だし。そうだ、恋人繋ぎしちゃう?」
「同じベッドで寝たってなんの問題もないよね。男同士なんだし。それとも膝枕の方がいい?」
「ほっぺにキスしただけでこんなにドキドキするなんて