気怠い日常から、異形との遭遇へ“雑に”切り替える。その雑さが、そのまま主人公の強さになっている第1話でした。コーラが最優先、面倒は嫌い。でも血痕を見たら放っておけない。その温度の低い倫理観が、妙にリアルで掴まれます。戦闘は説明過多にならず、ひと言と動きで圧が出るタイプ。さらに後半、瀕死の人物を“直す”場面で空気が変わり、世界の広さが一気に見えます。そして何より、命がけの場面で「アイス溶ける」で帰るラストが強い。軽さの中に、得体の知れなさが残って、次話へ引っ張る余韻がありました。
もっと見る