プロの一作

 私しりませんでした。
 昔は殺人事件にも時効があって、あわや逃げ切りそうな犯人がいたのだとか。

 そうです。
 本作は実在した逃亡劇から着想を得て、書かれたものなのです。

 逃亡犯はオリジナルと同じく、女。
 長かった逃避行も、まもなく終わり。
 あと二十八時間で時効を迎えます。

 四半世紀を振り返る彼女。
 複雑な感情が入り混じる独白は、この作者様ならではです。

 同時、北陸の重たい空の下に立つ影。
 彼らの目的地は――――


 時効を迎える犯人の心境。
 幸いそんな状況にはおりませんが、考えてみると興味深いですね。

 法律の専門家が垣間見せてくれる「事件」。
 あなたも覗いてみてはいかが?

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