ふと思った時に

@yummy_sick_dark

電車の席

〇〇〜〇〇〜

今日も電車の中は少しばかり混んでいて立っている人もちらほらいるぐらいだ。そんな中今ゴングが設置されかけている。端に座っている人がカバンをそそくさといじり始めたのだ。これは次の駅で降りるに違いない。

プシュー

ドアが開いた。どうだ降りるのか降りないのかどっちなんだい。立ち上がった。これは確定だろう。さあ試合開始のゴングは鳴らされた。あとは誰が取るかだ。これは対戦相手はただ一人反対のドア付近にいる男だけだ。一瞬の隙も見せてはいけない。


カットイン


チラッとみると目が合わさってしまった。不覚だ。しかし対処法はある。目を絶対に相手よりも先に離してはいけない。この一点のみ。おっと相手の方が気まずそうに目を逸らした。この勝負もらった。さて席は俺のものだー。あれどこにも空いてない。さっき空いた席はどこからか現れたおばさんに占拠されている。くそどこから現れた宇宙人BBAめ。


You lose.


そうデカデカとモニターの画面に表示されている。

「こんなのどこが面白いだよ。」

「いやー。やればやるほど面白くなる神ゲーだって。」

「ぜってー面白くないだろ。お前はこんなのを1日何時間のもやっているとか狂人すぎだろ。」

「言いやがったな」

「次は俺が神ゲーを持ってきてやるよ。」

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