第15話 人体実験、そして、プライベート話
俺が狙われたと知って、レノア先輩が屋敷に話に来た。
「まさか、人体実験とはねー。ヒカル君はどんな印象を持ったの?」
「いや、全然何とも思わないですよ。だって、元は同じ人間ですから、それで強くなりたいなら、それで良いんじゃないですか?ただし、人の迷惑にならなければ!という話ですけど、、、」
「ちょっと、怒ってる?ヒカル君。」
「当たり前ですよ。同じ学校の生徒を使って実験だなんて、、、相手が俺だったから、まだ良いですけど、、、」
ヒカルは、他に害をなすことを懸念している。模倣犯や新しい第二のアレンが出てくると、、、
「レノア先輩がまさか宮廷錬金術師だとは思いませんでしたけど、学校の生徒では無くなるのですか?」
ヒカルはレノア先輩を尊敬している。何せリリーやうちの屋敷の者を救って頂いたのだから、、、
「いや、私は本当に三年生よ。宮廷錬金術師になったのは、形だけでも協力しないと家柄ってものもあるじゃない?
だから、宮廷錬金術師と言っても、言われた事をちゃんとやって、後は学校で自分の友人と普通に暮らしたいわ。」
レノア先輩も普通の生徒として、居たいのだな。って分かった。
「ところで、ヒカル君、、、君は何故急に強くなったの?人間の領域を越えているわ。君は、、、」
とストレートに言われたので、
「誰にも言わないなら、良いですよ!」
「言わないわ!」
と答えたので、簡単に説明した。そして、レノア先輩は納得していた。しかし、
「それは分かったけど、まだ秘密がありそうね!?ヒカル君が別の世界から来ていたという事実、能力の加護があった。それだけ?
君の力をコントロールするのは歴戦の猛者にしかできないわ。これはどう説明できる?」
いろいろな人の願いや記憶の体験は言ってない。何故かと言うと、ヒカル自身も人の尊厳を大事にしたいからだ!
それをベラベラと体験した事を話したら、せっかく体験させてもらった人達の人生の願いや思いを踏みにじると思ったので、、、
「それだけは言いません。」とハッキリ言った。
レノア先輩も人が分かるので、
「まぁ、秘密にしなきゃいけない事はみんなあるから仕方ないわね。だけど、鍛錬してるだけあって、だいぶ、圧と言うか、強さがにじみ出ててる感じがするわ。転校初日とはもう別人な強さになってるとは感じます。」
と鋭い分析をしている。そう。もうすでに、ヒカルの力は鍛錬して、先生との力比べの時とは比較できない急成長を遂げていた。
「とにかく、お礼を言わなきゃ、リリー!レノア先輩のお陰で君達の傷跡は消えたから、お礼をしよう。」
「あの、、、リリーと申します。私達の傷跡を治して頂いて本当にありがとうございます。」
と俺からも再度お礼を言い、リリーもお礼を言った。レノア先輩も嬉しそうに、、、
「ヒカル君の大切な人なのね、、、羨ましいわ。学校の生徒が聞いたら、大パニックね!」
「そんな、、、私程度の者なんて、おこがましいです。」
「こんな可愛い子は、めったにいないわよ!ヒカル君!大事にしてあげて!」
そう、レノア先輩は言って、帰って行った。
「レノア先輩は良い人だろ?ちょっと変わっているけど、、、」
「私を大事にしてくれてるのは、嬉しいです。ヒカル様!!」
リリーは浮かれてる。ヒカルに大事にされてると聞いて、嬉しくて顔が真っ赤になってる。
とにかく、レノア先輩が普通の三年生を過ごしたいのと同様に俺も普通の生徒ととして、過ごせるように願った。
今日は夜に鍛錬して、食事を取って、ゆっくり寝よう。そして、また日が、明けて行った。
作者より、、、
一旦、これで物語を終了させて
頂きます。自分としては、リリー
のところを表現したら、満足して
しまい、それ以上のアイデアが出
なくなってしまいました。
申し訳ありませんが、ご了承下さ
い。
誰の為?大切な人の為に俺は動いてるんだ!! 篠崎 ムツ @kazu213304
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