第14話 狙われたヒカル

 学校に慣れて来た。そして、ヒカルが孤児院に行き、子供達と久しぶりに会い、帰りの途中、


 「囲め!!この馬車にいるはずだ。」


 と何者かの奇襲が来た。


 「馬を止めて!」


 運転手に言った。


 馬を止めて、馬車から出た、、、相手は、6人!!


 「ヒカルだな?お前を倒せば、俺等は最強だ!」


 と相手が言ってきた。


 「野党じゃあ、あるまいし、、、何年生?」


 「変装したのバレてるぞ!」


 「仕方ない!アレン様からの絶対命令だ!バレてもいいから、殺れ!」


 「剣か、、、丁度良い。」


 そう言うと、ヒカルは馬車から剣を取った。


 「まとめてかかれー!」


 と言って、相手が一斉にかかって来た!


 しかし、ヒカルは柳のように躱す。6人相手にほとんど、相手の剣筋を見切って、躱している。


 「こう遅いんじゃ、練習には遠いな。」


 ヒカルは剣を収めた。


 「馬鹿にしやがって!やるぞ!お前等!」


 「だから、何年生?」


 と言って、剣を躱しながら、バキッ、ボコッ、バキッって音を立てて、一人ずつ倒れて行く。


 「そんな馬鹿な!素手で!?」


 この中のリーダーそうな奴が斬りかかり、剣をシュッと手で掴んで受け止めた。


 「何年生だ?」


 とヒカルは剣を掴んだままに詰め寄る。


 「4年生です。剣術科のアレン様のご命令で、、、」


 「そのアレンって強い?アレンって何年生?」


 「同じ4年生です。」


 「今から、一緒に行ける?」


 とヒカルが言ってたら、、、


 「その必要はないよ!」


 と前から、アレンと言うやつが来た。


 「アレンって、お前?」


 「そうだよ!君がヒカル君か?強いね〜!!」


 アレンは拍手して来た。


 「俺と殺るか?」


 「いや、勝てそうにない。だけど、用があって来たよ!」


 とアレンは落ち着いて話をした。


 「実は史上最強って言われてる、ヒカルくんに興味があって、、、」


 「あ~レノア先輩が言ってた、禁忌の錬金術師ってアレンの事か?」


 「その通り。」


 と言って、仲間のリーダーそうな奴に注射を刺した。そして、ボコボコと膨らみ、大きい筋肉生物みたいな人間に変化した。


 「面白い実験だ」


 「殺れ!」


 実験生物が襲いかかって来た。パンチを左腕に受け止めた!


 「良い力加減!これなら、大丈夫だね!?」


 とヒカルは言って、アレンはビックリしている。


 「僕の実験生物の攻撃が効かない!?本当にそんな事ある?」


 とアレンは言った。


 「これにはちょっとしたコツがあるんだよ!っと」


 そう言って、ヒカルは実験生物を足払いして、横に倒した。


 「武術って知ってる?アレン先輩!」


 実験生物に関節技を決めながら、アレンに言った。


 「知ってるけど、コツで受け止められるはずがない!!そんな事は絶対ありえない。」


 アレンは言った。


 「アレン先輩!人体実験はさすがにやり過ぎじゃないですか?」


 ヒカルはそう言って、関節技で決めている、


 「あそこだー!囲めー!!」


 たくさんの兵士が来た。


 「そのアレンってやつがこの実験生物を作りました。捕まえて下さい。」


 そう言って、兵士はアレンを捕まえ、他の奴等も次々と捕まった。実験生物は網みたいな物を持って来て、網にかけて連れられて行った。


 「運転手さん大丈夫?」


 と言って。大丈夫です。と答えた。ヒカルも馬車に乗って、何事もなかったかのように帰った。


 アレンは家の捜索も入り、全てを押収され、家族ごと捕まってしまった。


 力を追い求めるのも考え過ぎだと、ヒカルはこの事について後に思った。

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