概要
茹だるような夏の炎天下。海辺の町。あなたが描く色彩。
とある田舎の港町。友達のいない小学生の山辺奏多(やまべかなた)は、海辺で絵を描いている女性、鏑木七海(かぶらきななみ)と出会う。海を描き続ける七海。やがて、奏多は彼女の心の輪郭に触れることになる。
「海の色って、どこから来るんだろうね」
「聞いて。見たらあかん。聞くだけ……それとも、七海さんには聞こえへんのですか。僕の声も、何も」
臆病な二人、水平線の煌めきと、打ち寄せる潮騒の横で。
「海の色って、どこから来るんだろうね」
「聞いて。見たらあかん。聞くだけ……それとも、七海さんには聞こえへんのですか。僕の声も、何も」
臆病な二人、水平線の煌めきと、打ち寄せる潮騒の横で。