「……博士、その声どこから出てるの?」、「具問だな……魂さッ!」
- ★★★ Excellent!!!
「妹が悪の幼女幹部になった件」「テイマーの生き方、歩み方」のSFの二大メガヒットを持つ、七瀬莉々子さんの最新作です。今回は、可愛らしい、ラブコメですね。だけど、これ、面白ーい! 1万字超のちょっと長い短編ですが、一気にスラスラと読まされます。
10歳のカリンちゃんは、お隣の白衣を着たお姉さんにあこがれています。お姉さんは、音声の商品を作ったり、パソコンのゲームを作ったり、薄い漫画(?)を描くのがお仕事なのです。詳細を聞いても、「もう少し大人になってからね」「愛の探究者なのさ」と、はぐらかされます。
そうか、愛の探究者なのか。カリンちゃんは、好きになった男の子とどうやったら恋人になれるのか、博士にアドバイスを求めます。
が、博士は、なぜか、いつも「メガスキ」「幼馴染」「方言少女」など、サブカルのキャラ指導をしてくるのです。
さてさて、最後に、カリンちゃんは幸せを掴めるのでしょうか?
実に見事な作品でした。テンポよく進み、飽きさせない。キャラ造形も個性的でかつ親しみやすい。確かな実力が伝わってくる作品でした。
なんてこと考えず、単にガハハと読めばいいんですけどね。
皆さんもガハハってどうぞ。