夏が過ぎても、この思い出は残り続ける

 その少年が抱えているのは、誰もの身に起こる訳では無いかもしれないけれど、いつ誰が抱えることになってもおかしくない「想い」です。彼の日常には哀しみがあるのです。
 そんな心を抱えた少年が訪れた博覧会を、マスコットキャラクターが案内してくれます。博覧会も、マスコットキャラクターも、不思議が一杯!

 物語のラスト間近で少年が父親に訊ねた言葉。よく子供が口にする、ありふれた疑問かもしれません。ですが、この少年の問いには、一体どれ程の想いが込められているのでしょう。そして、それに対する父の答えは。

 心に残るお話を、是非。

その他のおすすめレビュー

遠部右喬さんの他のおすすめレビュー2,261