プラレール三四郎　【読切版】

体育館に設営された巨大コースは、伝説の峠・いろは坂。
そこで激突するのは、二人の男。

一人は黒鉄レンジ――旧モデルにミニ四駆モーターを積み込み、重量とじゃばらボディで「下り最速」を誇る怪物機体を操る男。
もう一人は三四郎――AI制御と親父から受け継いだモーターを武器に、新時代を切り開こうとする若き天才。

「レールの上を走れるなら何でもOK。ただし人間がコントロールするのはナシ」
この唯一のルールの下で繰り広げられるのは、ただの玩具遊びではない。

合流ゾーン、伏線ゾーン、スリップの罠――
そして「下り最速オーバーラン直ゴール」と「スーパーショートカット・ジャンプゴール」！

二人の宿命の対決は、ただの勝敗を超えて“選択”の物語となる。
魂と情熱をレールに叩きつける、大人たちの熱血プラレー…続きを読む