リスタート・ドール

@kimura_sotaro

序章 前世の記憶

少し小雨が降る東京のビルの屋上。俺はここから飛び降りる。ちなみに理由は人生うまくいかなかった。

高校生が何いってるんだってなる話だけどもうやり直せる気力も立ち向かう勇気もない。


もう無理なんだ。


だから今から飛び降りる。

ちなみに飛び降りる時の注意点がある。飛び降りる時に周りの人に自分の体が当たってしまうと怪我をさせてしまう可能性がある。

そこで何か大きな音が鳴るものを慎重に上から落として、周りの人が僕の鉛の体が落ちるスペースを作る。

僕はプラトンの書いたパイドンという本を地面に落とした。正直ビリビリに破こうか悩んだ。だがもう破る必要もない。

「準備は整ったか、」

ビルの下にいた人が上を見上げて離れていった。


この感情がそうか。


はじめの一歩が怖い。

ボタンを押すか押さないか。押さないとこの先も辛い。押せば一瞬の辛さがある…。

もう仕方ないな。


深くため息が混じった深呼吸をする。

本が落ちてから10秒が経った。





くっ、。





目が覚めると、病院の一室にいた。

俺は生き延びたのか?

「元気な男の子ですよ〜」

こんなことがあるのだろうか。

「はぁっ、はぁっ、」

目の前に映るのはこれからの母親。見た目は20代前半なのだろう。そうか、これが転生というやつか。

あれでも日本語?

「2027年5月14日ですね」

え?俺が死んだのは2025年の6月6日はず。

情報量が多すぎて話がわからない。

辛い現実がまたやってくるのか?

涙が止まらない。


これから始まるというのか。


僕のやり直し人生、リスタートが。






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