概要
東京が、まるごと“塔”に組み込まれた日常。恋して、笑って、進みます。
東京に巨大な塔が現れてから、もう何年も経った。
観光客は写真を撮り、ニュースではたまに新しい発見を騒ぎ立てる。
でも——高校二年の天城光葉にとって、それは通学路の途中にある風景のひとつ。
友達と笑い、部活に遅刻し、放課後にふらりと寄り道。
ただ少しだけ、ほかの人より塔が気になる。
それだけの、ごく普通の毎日。
……のはずだった。
観光客は写真を撮り、ニュースではたまに新しい発見を騒ぎ立てる。
でも——高校二年の天城光葉にとって、それは通学路の途中にある風景のひとつ。
友達と笑い、部活に遅刻し、放課後にふらりと寄り道。
ただ少しだけ、ほかの人より塔が気になる。
それだけの、ごく普通の毎日。
……のはずだった。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!塔に組み込まれた東京での日常が静かに始まる
<第1話を読んでのレビューです>
物語は、東京がある日突然巨大な塔に“組み込まれた”という異常な状況の中で、天城光葉という少女の日常を描く。塔の出現という非日常を背景にしながらも、描かれるのは通学路や友人とのやり取り、探索ノートの習慣など、ささやかで静かな日常だ。都市が異変に飲み込まれても、生活の営みは淡々と続く――その描写の絶妙な距離感が、読者を不思議な世界に自然に引き込む。
個人的に印象的だったのは、塔の外壁が遮熱して真夏でも日陰がクーラーのようになるという描写だ。非日常の中のささいな便利さをさらりと描き込むことで、異常な世界を身近に感じさせ、光葉の生活感と塔の奇妙さが同時に伝わる点…続きを読む