エピローグ:理解について

 この出来事を書き終えて私は思う。

 真の理解とは何かを「知る」ことではない。

 何かと「共にある」ことだ。


 科学は客観性を重視する。

 主観を排除し、普遍的な法則を見つけようとする。

 それは確かに重要なアプローチだ。


 だがだ。

 代替不可能で、再現不可能で、一回限りの体験だ。


 だからこそ美しい。


 私たちの意識方程式は科学的に証明されることはないだろう。

 でもそれでいい。


 愛は証明するものではなく、


(了)

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【SF短編小説】無限の向こうで君を待つ ~宇宙の数学詩が響く時~(約10,000字) 藍埜佑(あいのたすく) @shirosagi_kurousagi

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