第3話 絶望
入院
「ちょっと来なさい」
「?」
中学一年生からお世話になっていた先生の深刻そうな表情に戸惑いを隠せなかった。
(何の話だ?)
その時は心の底から本当に何の話か分からなかった。
自分が病気であると、、そう「摂食障害」になっていたなんて思うわけがなかった、だって私は普通の家族に生まれ普通の生活を送る普通の子だ。なのに、、。
今聞けば母はそのことで何度も学校に呼び出されていたそうだ。
(母は治ると信じていた)
「もう学校に来なくていい」
「、、、え?」
そのあとのことはもう恥ずかしくてしょうがない、叫びまくった。
「いやだいやだいやだ、、、」と。もう頭がくるっていたから恥ずかしさなんてなかったから。
そのあとは母に「むかえにくるな!私は歩いて帰るんだ(じゃなきゃ痩せないから)」と大声で叫びお決まりの9時まで塾に入り浸った。
私を呼ぶ声がした。そこには父がいた。「帰るぞ」その言葉は何か深刻さを告げる声色が含まれていた、、。
「にゅういん、、??」
「そう入院」
そういわれたがそんなことを受け入れるはずなくいつ戻りお風呂に何時間も入った。
「出て来い。頼むから、、」
「入院するくらいならしんでやる!」
その声は震えていた気がする。頑張った結果がこれなのが恥ずかしくて惨めだった。
泣きながら私は言った。
「じゃあ病院で勉強させて!」
そのころはきっと1週間くらいの入院でそのあとまた学校に通えると信じていて、まだ頑張ってほめてもらうことができると信じていたから。
病院での生活はもううまく思い出すことができない。先生にオンラインで授業しろと叫び泣きわめいた。その結果先生はオンラインをしてくれたが惨めな私の姿を見てどう思っただろうか。思い返すと恥ずかしくて泣けてくる。私の言っていた学校は大学までついた中高大一貫校。だが、そこでその大学に行くという夢は終わった。
小児科に行く予定だったが、ちょうど高校生16歳の誕生日を迎えてしまった私は成人病棟へ生かされた。暴れまくった挙句、精神科へ移動。アルコール依存症のおじいちゃんと同じ病棟ヘ行かされた。地獄の生活だった。痩せすぎた私には昼ごはんも夜ごはんも与えられなかった。携帯も鉛筆も何もないただ壁を見つめ泣きつ続けた。(いつこの生活は終わるの?)
植物のような私。そのころは完全に歩けず寝たきり、、。「死にたいよー!」
と叫び続けた。
その時私はリハビリさんと出会った。二人のリハビリさんは、何もしゃべらないただぽかんと口を開けている私を笑わせてくれた。食事がのどに詰まり鼻管になったりでいろんなリハビリさんと出会った。理学療法士のリハビリさんは私を歩けるようにしてくれたつかまり立ちだけどゆっくれゆっくりと。三か月が異様なくらいに長く感じた。23キロから29キロになったころ、子供の精神科へ移動することになった。
まただ、、またわたしはすてられるんだ、、。そんな絶望の気持ちだった。
転院
そこの病院は子供が見えて笑って話していた。ああ、やっと解放されるんだ!と思ったでも私は、観察室へ入れられた。そこでは携帯は2時間だけの許可だった。
前の病院とは違うルールや看護師さんに恐怖を感じた。家族に「死ね!お前らのせいだ!」とただただ醜い私を見てほしくなくて強がった。私の見方はそこでもリハビリさんだった。ニコニコ私の話を聞いてくれてもっともっと歩けるようにしてくれた。話ができるのはその人だけ。あとは敵だった。特に主治医が嫌いでたまらなかった。
私は歩けるようになったら今度は運動脅迫に襲われた。運動しないと!その気持ちはどこまでも尽きなかった。相談したかった、でも、、主治医は私に「運動しているのを次見かけたら、四股拘束だから」といった。私のなく日々はいつまで続くのだろうか。誰にも言えない気持ちが積もり積もった。
そこでよかったのか悪かったのか、、血がなくなったのだ。理由はいまだにわからない。気持ちが悪くなり倒れた私は前の病院に戻された。12時間の輸血を受け何んとか一命をとりとめた。そこで前の看護師さんたちと出会った。
歩けるようになった私を見て驚きたくさん話を聞いてくれた。うれしかった、久しぶりに正直な気持ちを誰かに聞いてもらえるのがうれしくてしょうがなかった。
そこで看護師さんは私と親を合わせようとしたが私は合うのが怖く会えなかったでも。親は私の歩く姿を見ていたそうで涙を流していたそうだ。
私の正直な言葉は看護師さんを動かした。「退院してもいいんじゃないか」
と、そこの病院の看護師さんや先生に言われた。ああやっとやっと!うれしくてうれしくてでも反面家族と会わなければならないと怖かった。そこの病院からまた移動し私の主治医に退院してもいいと、手紙を書いてくれるといった。そして戻った病院で、、
摂食障害の私へ ゆゆち @yuyuti072121
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