第2話 転機


転機


だんだんと私の自虐ネタが流行りだした。意外と面白いデブ。そんな私のキャラは以外にも受け,(まあ、最初だけだったが。。)ある、yちゃんグループになんとは入れたのだ。

「ね、鬼ごっこしよう。どうせ一人はすぐ捕まえれるし、面白くないけど。」

「ガーン。しょぼん」

笑いながらなんとかごまかす、そんな中Aちゃんはずっと独りぼっちだった。

Aちゃんを見るたびに心がずきずきした。ある日帰り道に言われた、「いいよね。ほんと」

その胸にずっしりと岩のようにのっかった。

トイレに行ったらほかのグループの子たちがいて、「なんであんたみたいなのがあのグループいんの?」と笑われそのたびにAちゃんと一緒にいれば。。。なんて自分勝手なことを考えた。

(だって私だって必死なんだ。ごめんごめんごめんごめん)

そのおもいはふくらんでいくばかりで、そのころは好きだった演劇も全部やめて毎日怒られないために部活に行った。ダブルスでミスしたら私のせい、、。休むなんてもってのほかだった。先生には言えない。でも毎週土日にある練習の試合の日は帰り道一人になった瞬間恐怖で泣いた。

つらいよ、やめたいよ。そう思うたびクラスや部活の子たちの冷たい視線。

家族から入部の時に言われた、やるなら最後までやりなよ。その言葉を繰り返し繰り返し。


痩せ


「なんか、やせた?」

そのころはコロナ明け、幸せとか言っちゃダメなのはわかってる、けど学校のない日々は私を癒してくれた。

すこしずつダイエットの成果が出て体重が減り始めた。痩せたといわれるたび心が弾み食べないという自傷はだんだんと加速していった、

(やっと認められたんだ!やった、、あれめまいかな?)


そうやってまた部活が始まる。ある雨の日。

死のうと傘を差さず階段の上で立った。その瞬間涙があふれて止まらなくなった。

「ああああああああ! 」

そう叫んで、、死ぬ勇気のない私を呪った、。

だんだんだんだんと先生に呼び出されるほどにまで痩せていった。

痩せる呪いにかかったのだ。

心配されるたび「ああ、これこれ!」と思った。

最もっと私を心配して。

階段は四つん這いでよじ登るほどだった、155センチ25キロ。


ついに部活という三年間の地獄に終わりが来た。

うれしくてうれしはずなのに、、あんなに頑張った部活はあっけなく終わり、何かが欠けたように感じた。そうだ、自分は幸せでいいはずがないのだ。もっともっと自分を傷つけるのだ。


そうやっていくたび死に近づいた。


高校入学式の前日、食べなかったことから何か月も便が出ずおなか急激に痛くなり救急病院へ。そのまま寝ずに入学式。倒れそうなまま迎えた入学式、そんな私を母はどんな顔で見ていたのか。思い出せなかった。

そんな私に笑いかけてくれた友達もいて歩くこともうまくできない私のことを不思議そうに見ている子もいた。

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