第33話 マオ♡マオ♡マオ♡マオ♡マリトッツォ
マオが飛び込んだことで邪悪玉は弾けて消えた。
余波でビルの内部は大破。マグノリアの魔王覇気で倒れた人達は、気を失ったまま床に横たわっている。
幸いにも、めぼしい瓦礫は全て邪悪玉がブラックホールのように吸い込んだため、目に見える被害者は出ていない。
だが、マオだけが見当たらなかった。
「ぐすん……マオ君が死んじゃった……」
「マオ君のいない世界なんて、もう要らないのよ泣」
わんわん喚き散らすマグノリアとシャーリーに、流石のアガサも二人の背中をさすって慰める。
「クソッ! せめて毛皮を剥ぐ魔法を使っておけば……」
その時、聖女達の背後から声がした。
「お主ら、待たせたの」
――!!?!? 臭ッせ!
マグノリア達が振り向くと、そこには禍々しく臭いオーラを放つ魔界門が顕現していた。そしてその中には、ぼんやりと人影が見える。
「マオ君! ……マオ君なの?」
声質は彼のもの。だが、直視出来ないくらいには臭い。
「我はマオであるぞ。邪悪な魔力を吸収して成長したのじゃ」
――!!
そこに立っていたのは確かにマオだった。
しかし、門から出てきた彼は見慣れたショタの姿ではなく、何故か成長した大人の姿になっていた。
マグノリアは、マオが死んでいなかったことに深く安堵する。そうなると次はその成長した躰(♂)が気になってきた。
「ところでマオ君、何で上裸なの?」
「うむ、服を着たほうが良いかの?」
彼女の目線は、発達した分厚い胸筋とムキムキな腹筋に釘付け。モフモフが無くても、これはこれで良かった。
「絶対に着てはダメよ、絶対に」
一方でアガサ的には良くないらしく、マオの全身の筋肉を
「マ、マオ君? モフモフはどこかに残っていないのか?」
筋肉も無いよりは有る方が良いが、アガサはそれ以上にモフモフを重要視していた。
上半身にモフモフが残っていないことを確かめると、次は下半身だ。
最悪、デリケートゾーンの毛でも何でもモフれれば良い。と、彼女が腹を括ったところでマオが
「安心せよ、こうすれば元の姿に戻れるのじゃ!」
ボフン! と、よく分からない技術でショタのカワイイ姿に戻ったマオ。
それを見た瞬間に、アガサは思わずマオに抱き着いて、精一杯モフる。
それはもうモフる!
それに負けじとマグノリアも追従してモフモフする。シャーリーも「ジュルリ」とヨダレを垂らしながらマオに近づいて来ている。
それだけはない。『モフモフ大好き』のスキルを持つ女勇者も瞬間転移してマオをモフりに来た!
四人それぞれが、各々のモフモフ領土を主張し奪い合う乱世が幕を開けた――かに思えた。
「お主らよ、モフりは後じゃ。よく周りを見てみい」
「……周り?」
よく見なくても、床には魔王覇気の被害者達が倒れたままになっているし、ビルは崩れかけている。普通に考えてモフっている状況ではない。
その景色を見たマグノリアは一言、こう言った。
「わお!」
◇◆◇
後日譚。
邪が取り除かれた女勇者は元の正常な勇者に戻り、勇者金融などの癖強事業を軒並み廃業させた。
それにより、マグノリアは一コロも支払わずに借金がゼロになったのである。
だが、女勇者の『モフモフ大好き』のスキルが再覚醒し、マオを目当てに教会に入り浸るようにもなった。
マオは、日中は聖女全員と勇者に代わる代わるモフられ倒され、夜はマグノリアやシャーリーにモフられ倒されるという日々を過ごしている。
その後、マオは勇者と聖女達を完全に手玉に取り、それをきっかけに支配域を広げ、世界征服を成し遂げるのであった。
(世界が)おしまい!
――終――
【以下、おまけ♡】 ※異常に下品です
色々あって借金が無くなったマグノリアであるが、収入が増えた訳ではないし、働きもしない。そのため、今でもあばら家にマオと住み続けていた。
今日もシャーリーのタダ飯を食べてからお家に帰って来ると、途端にグデ〜っとボロ畳に横たわる。
「マオ君、おいで〜♡」
「今行くのじゃ!」
いつもならばこのまま添い寝して朝を迎えるのだが、今日は違った。
先程まで幼い姿だったマオは、急に大人の姿になるとマグノリアに覆いかぶさったのだ。
「どうしたのマオ君? オス♂のスイッチ入っちゃった?笑」
「……まあ、そうじゃの。これから入れるところじゃ」
「ヤだ笑。もう入ってるじゃない♡」
マグノリアはマオのマオがマオって、パンパンなマリトッツォになっているのを感じた。
もうコトを始めてしまっても良いのだが、ここでイジワルしたくなるのがマグノリアという人間である。
「やっぱりマオ君との初めてはベッドでしたいわね。シャーリー宅のベッドを借りちゃいましょうよ! 見せつけてやるの笑」
あり得ないワガママを言っているが、マオはとにかく早くマオりたかった。
シャーリー宅だろうが教会だろうが何処だろうが、高ぶるこのマリモリトッツォを早くどうにかしたい。それだけしか考えられない。
マグノリアをお姫様だっこしたマオは、そのまま全裸ダッシュでシャーリー宅に駆け込み、寝室のある二階に駆け上がる。
そして、マグノリアをシャーリーのベッドに放り出し、そのまま襲いかかった!
「イヤん♡」
「マグノリアよ、すまぬが我慢の限界じゃ。優しくは出来ぬぞ」
「フフフ笑 魔王のお手並み拝見ね!」
そこへ、状況を知らないシャーリーが顔を出す。
「マグノちゃんでしょ? 急にお家に押しかけて来るなん――キャー!!!?」
お手並みを披露するマオを見てしまったシャーリーは、思わず声を上げた。
そして僅かな逡巡の後、彼女は言う。
「……マオ君? 私も混ぜて♡」
その目線は、反り立ったマルマルモリモリトッツォをしっかりと捉えている。
「私は構わないわよ?」
マグノリアがシャーリーの参戦を許したその時、窓から人が現れた。
「コラ!マグノリア!私も混ぜろ!」
――!!?
二階の窓から何事も無いかのように登場したアガサに驚きつつも、マグノリアは当たり前のように言う。
「私は構わないわよ?」
どんどん増える聖女にマオが戸惑っていることなどつゆ知らず、マグノリアは次から次へと受け入れていく。
「流石にもう来ないだろう」とマオは思ったのだが、何故か女勇者も既にベッドの上に居た。
「私も混ざって良いでしょうか?」
「私は構わないけど、勇者ちゃんはどうやってここに?」
「マオ君が居る座標に瞬間転移しました。モフモフにGPSを仕込んでいるので笑」
「お主らの考えは分かったのじゃ。全員まとめて相手をしてやるぞ――魔王分身!」
マオはしびれを切らして四つのマオに分身した、これでモフモフ派と筋肉派の両方の要望に応えることが出来る。
それに、もうこれ以上ジラされることはマオのマオが許さない。
ここからは、乱交パーティーの始まりだ!!
(マオの魔王らしいお手並み披露は、流石に省略m(_ _)m)
「いくぞ、魔王覇気を喰らうのじゃ!」
「「「「あぁん〜♡」」」」
という訳で、マグノリア達はマオと楽しく暮らしましたとさ。
めでたし、めでたし。
おしまい♡。
――終――
◯作者コメント
モフモフ大好き読者の皆様、最終話までお付き合い頂き、ありがとうございました!
おまけがカオスに、、、笑
我ながら酷っどい内容でしたね笑
エンディング動画作りました!
https://kakuyomu.jp/users/kanaya_nakuno/news/822139837405618189
コンテストに応募しているので、星が沢山貰えて受賞出来たらもっと読めます笑
(無いとは思いますが、、笑)
面白いと思ったら、星やおすすめレビューを下さい!
🐏🐑🐑🐏🐑🐏🐑🐏🐑🐏🐏🐑🐑🐏
読んでくれて、ありがとうなのじゃ!
🐑🐏🐑🐏🐏🐏🐏🐑🐑🐏🐏🐑🐑🐏
崖っぷち聖女、拾ったショタ魔王がくっっさモフモフだったので、ついついお持ち帰りしてしまいました!? 向夏夜なくの @kanaya_nakuno
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