6章途中までのレビューです。
冷静で頭の回る主人公が、なぜか“呪い”のせいで女子の胸に視線が吸い寄せられてしまう——。
本来ならクールに決まるはずの場面も、どこかコミカルに転がっていく。そのギャップがたまらなく面白い!
胸ばかり見てるけど、呪いなので仕方ない。けど、とにかく立ち回りがスマートで、このタイプを好きになる女子は多いはず。
軽口と緊迫感が絶妙に混ざったテンポの良さは、まるでジャンプ系の人間関係ドラマのよう。
妖艶な女性キャラとの駆け引きも見どころで、笑いながらも背筋がゾクッとする瞬間があります。
キャラのノリで走りながらも、裏ではしっかりとした世界設定が動いており、気づけばページをめくる手が止まらなくなる一作です。
ポップでパンチのあるタイトルの面白さとは対照的な、吸血鬼との熾烈な戦いが描かれた作品です!
視線が本人の意思とは関係なく、勝手に女子の胸に吸い寄せられてしまう呪いにかかった少年・桐人。
前半はギャグが多く、呪いのせいで変態扱いされて死ぬほど女子から嫌われている桐人君を楽しめます(?)
が!第一部の中盤からその様相は一転し、物語が大きく動き出します!!
彼の呪いの秘密、吸血鬼の生態の謎、などなど様々な伏線が回収されていく様は読者の心を掴んで離しません。
そしてさくらさんがとても可愛いです!!
一度見たら最後まで物語の行く末を見届けたくなるそんな作品です✨
気になった方は是非読んでみて下さいませ!
主人公はいたって普通の男の子
ある日、突然『呪い』をその身に宿すことに!
その『呪い』はと言うと?
死へのカウントダウン?
不死身の能力を授かる?
姿が女子に変わるとか?
いえいえ、どれも違います!
その『呪い』は、女の子のお胸を見てしまうというもの!
『呪い』のせいで女子から変態と呼ばれることに!
主人公は『呪い』を制御するために必死に訓練を!
だけどなかなか思い通りにいかない日々
そんな時、剣道に生きる令嬢さくらと出会う
とっても楽しい学園生活が始まると思ったら?
闇に潜む存在、吸血鬼との血戦が待っていた!
ヒロインとの関係はどうなるのか?
えっちな呪いを課された主人公の思いは?
女子の胸を一緒に見守って……じゃない
ぜひ少年たちの成長と戦いの行方を見守ってください!!!
「視線」という一見軽妙なテーマを軸にしながら、物語全体は意外な深みと説得力をもって展開されており、読み応えのある作品に仕上がっています。主人公・桐人は単なる“スケベ男子”にとどまらず、「自分では制御できない視線」というコンプレックスを抱え、その呪縛とどう向き合うかという人間的な葛藤を描き出しており、読者は笑いながらも共感や切実さを覚える構造になっています。
特筆すべきは、視線の“圧”という感覚を具体的に言語化し、第三話でそれを「感じる側」の視点から掘り下げている点です。これにより、桐人の悩みは単なるギャグ要素にとどまらず、人間関係の本質的な心理的駆け引きへと昇華されています。
また、さくらというキャラクターの存在が物語を大きく牽引しています。剣道全国優勝者としての冷静な洞察力と戦士としての矜持、そして時折見せる人間味ある優しさが絶妙なバランスで描かれ、ただのヒロインではなく“導く者”としての存在感を放っています。桐人の弱点を的確に突き、心理的にも肉体的にも翻弄していく様は、彼女自身が物語の試練であり、成長への扉そのものだと感じさせます。
「揺れ」という極めて生理的な要素を“勝負”の道具として用いる演出が見事で、読者にも桐人と同様の没入感や動揺を疑似体験させる力があります。それが単なるお色気描写で終わらず、桐人の“呪い”というテーマと直結している点は、本作が持つ構造の巧妙さを示しています。
総じて、本作はコメディと心理劇、成長物語が見事に融合した一篇です。今後、道場という新たな舞台で桐人がこの“視線の呪縛”とどのように向き合い、どこまで自分を変えていくのか──その先が非常に楽しみになる展開です。
煩悩を力に変えるという発想が、単なるギャグを超えて“人間の本質”に触れているのがすごいですね。視線という日常的な行為を「罪」から「理解」へと昇華させていく過程に、哲学と詩情を感じました。さくらの強さと揺らぎ、ユリの嫉妬と優しさもリアルで、三人の関係がただのラブコメに終わらない深みを持っています。
吸血鬼との戦いで見えてくる“心の記憶”も、単なる敵ではなく、救いと赦しの物語として昇華されているのが素敵です。館長との師弟対決、そしてラストの《視ること=愛すること》というテーマの提示がとても印象的でした。
第二部も、桐人たちがどんな“運命の歪み”に向き合っていくのか、楽しみにしています!
第一部「目覚め」まで読了後のレビューです。
緻密に練りこまれた現代ファンタジー!
ぜひ「ファンタジー作品普段読まないよ」って方にオススメしたい!!
私もそうでしたから……。(-_-;)
主人公・桐人は呪われる。
だが、笑ってしまうまさかの呪い(胸見ちゃう)は、彼の能力向上に一役買ってました。
ふむふむ気になる、、最初はラブコメ……??(煩悩すまぬ…)に釣られて読み始めた私。読みやすい本文の勢いに捕まったのち、小説タイトルになっている「剣術の世界」に、スムーズに引きずり込まれる。でももう、既に登場人物に感情移入が完了している私は、先生の描く「予測不能な世界」にいつの間にか迷い込んでいたようです。。あー、恐ろしい。その文章力は物書きとして嫉妬まであります。。。
続く物語は、剣道を極めた(何とは言わないが)豊満な女の子・さくらとの出会いで、桐人の人生を大きく変えていきます。我、一太刀浴びたか??と思うまで好きになる女流剣士。可憐&気品に満ちる彼女の登場で、本作がギュッと引き締まり、不穏な空気を感じます。。青春×剣道な始まりが日常の裏に蔓延る吸血鬼との戦いに豹変……でも止まりません、あなたの読書欲!!!
例えるならば、お寿司食べに来たのに大将がさらっと始めた、まかない海鮮丼が抜群に美味い!!また来る!!!みたいな(笑)
(ネタバレになるのでこれ以上は言えませんっ!ぜひご自身の目で!)
緻密に練りこまれた設定や世界観は、先生の構成力が光っています。
和風な世界観が日本人に刺さり、没入感を高める。
「現代日本」と「古き良き日本の伝統」が調和しています。
読み終わったときの満足度も良い。
各話の初めにあらすじ、終わりに次回予告があり、読者に親切設計。
その他、読者のみならず物書きさんにはプロット公開で「お勉強に◎」
私の好きなキャラクターは、おいなり大好きスニク様。
威厳溢れる口調とのギャップで瞬サツされました(笑)
執筆頑張ってください。応援しています!!