概要
軍事国家グロリアスの無能皇太子シリル。
ある日、国費を横領し、美少女人形1万個を買ったという濡れ衣で、皇太子の位を廃され、城を追い出されてしまう。
途方に暮れるシリルを拾ってくれたのは、ドワーフの少女ドナ。
ドナの提案で、シリルは彼女が経営する”ぽんこつダンジョン製造所”で働くこととなる。
だが、製造所の経営は絶賛不調で、シリルは立て直しの為に奮闘することとなる。
ところが、ダンジョン製造を手伝う中で、無能と思われていたシリルの魔法の才が、思わぬ形で役に立ち始めて……
異世界を舞台に無能元皇太子と、不評ダンジョン製造者がダンジョン製造に勤しむファンタジーお仕事小説、ここに開幕!
原作:蒼風 雨静 文:碧 銀魚
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!前職・皇太子、顧客満足度120%お悩みも解決するダンジョン承ります!
さらりとした人生観の皇太子が、追放されるところから物語は始まります。
皇太子の回顧でまずは王宮の面々のエグみの強さを堪能しましょう。
そして始まる、ジョブチェンジ!
──零細ダンジョン製造所の従業員!
住み込みOK、ペットOK!(魔獣も可)
さあ依頼をこなしましょう。
遊園地アトラクションの一環としてのダンジョン、魔王様からのご依頼もあります。
ニートのお部屋も地下墓所も承ります。
零細企業ですから!
顧客の皆様が、諸々のご事情でご要望を100%伝えられなくてもこちらで察して解析して、ダンジョンと共にお客様周りも解決させて頂きますとも。
前職(皇太子)経験と一見平和的動物手懐けスキ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!典型的な追放もの……なんてことは全く無かった!
主人公シリルは元皇太子。
軍事が尊ばれる国家で彼の「動物を手なずける」だけの能力は評価されず、哀れ、彼は廃嫡されて宮廷を追い出されるのでした。
と、ここまで読んで、「なんだ、典型的な追放ものじゃん! この後はテイム能力でドラゴンやフェンリルをテイムして、彼を追放した王国にザマァするんだろ!」と思ったあなた、不正解です。
確かに序盤で巨大なオオカミのような魔獣をテイムします。でも、一般人を驚かせたらいけないからという理由で彼は殆どお留守番です。いつもいつもお留守番で、主人が帰ってきたら喜んで尻尾振ってるワンコ魔獣が不憫です、ヨヨヨ(嘘泣き)。
そんな元皇太子シリルは知り合ったドワーフの女…続きを読む - ★★★ Excellent!!!初めから高い主人公たちの好感度が読み進めると天井知らずに上がっていく!
賢く、戦嫌いで誠実な国を追われた元皇太子シリルと優しくて真摯な仕事ぶりで可愛らしいダンジョン建築家のドワーフの女の子ドナという、人物も好感しかないです!
ダンジョンをつくる。
というテーマで、さまざまな依頼者(まさかの魔王様とか)の希望を叶えていく手順やアイデアが「なるほど!そうきたか!」と新章を読み終えるたびに著者である蒼碧様の引き出しの多さが羨ましいです!
シリルの故郷の国の闇の深さ、各領主たちの才能や領地運営など政治的なことも燻っているなかで新たなダンジョン制作も進む物語は先々の展開が楽しみになります。
特筆すべきは「この人物はなかなか癖が強いな」と思いながら読み進めるうちに好き…続きを読む - ★★★ Excellent!!!軍事国家では無能者でも、彼は無能でなんかなかった!
この物語は、軍事魔法国家グロリアスでは無能のレッテルを貼られてしまっている皇太子シリルが、でっちあげられた恥ずかしい罪で国を追放されるところから始まります。
その描写が読者をいきなり笑わせてきます!
戦闘に使えない「動物を懐かせる」魔法の才能しかない彼は、周囲から蔑まれ続けてきました。
そんな彼が、ひょんなことからドワーフの少女ドナと出会い、経営不振の「ぽんこつダンジョン製造所」の再建を手伝うことになります。(ぽんこつの意味は誤解しているようです…)
彼の魔法は、軍事国家では無価値とされてきましたが、ダンジョン製造という新たな舞台で、その真価を発揮していくことになる……
動物だけでなく…続きを読む - ★★★ Excellent!!!マジメすぎる元皇太子と、土マニアのドワーフ娘。凸凹コンビの奮闘記。
蒼碧様の長編作品ということで、レビューを寄稿させて頂きます。
真面目過ぎる性格と才能の無さを疎まれ、挙句、国家予算を使って美少女フィギュアを購入したという濡れ衣を着せられ追放された皇太子シリル。それが、土いじりが何よりも好きなダンジョン経営者、ドワーフの少女ドナと出会い、ダンジョン製造の道へ……という場面から始まる物語。
本作の魅力は何と言っても、主人公となる二人の掛け合いでしょう。基本的に『良い人』ではあるけど、どこか頼りないシリルと、好きなことはとことん追求するけど、それ以外はサッパリなドナ。互いに欠けている要素を補い合いながら、成長していく二人を見守りたい気持ちになりました。
蒼碧…続きを読む