第12話: あとがき

この作品は、作者自身の詳細な記憶をもとに再構成された物語です。


登場する人物(仮名)や出来事には、過去の経験や観察が非常に色濃く反映されていますが、特定の個人を中傷したり、断罪したりすることを目的としたものではありません。


「君子の交わりは淡き水の如し、小人の交わりは醴(あまざけ)の如し」


──この言葉には、どこか恋愛にも通じるものがあると思います。


互いに干渉しすぎず、適度な距離を保つ関係は、水のように淡くとも、長く続く。

一方で、相手に理想を重ね、過剰な期待を抱く関係は──たしかに甘くはあるが、あっけなく終わるものです。


「人は、見た目だけでは判断できない」


一緒にいて楽しい人、面白い人──そんな表面的な魅力に、私たちはつい惹かれてしまいます。けれど、人の魅力の裏には影が潜んでいることもあるのです。


その影がふと見えた時、それを見過ごしてはなりません。

それはやがて、あなたを襲うかもしれないからです。


あなたのそばにいるその人は──

目下の相手に対し、無意識のうちに見下した態度をとっていないでしょうか?

あなたのささやかな喜びを、まるで自分のことのように喜んでくれるでしょうか?

あなたの成功に嫉妬してはいないでしょうか?


あなたのそばにいるその人は──


本当に、あなたの幸せを願ってくれているのでしょうか?

それとも、自分のために、あなたを利用してはいないでしょうか?


本作に描かれた内容の真実性についての判断は、あくまで読者の皆さまに委ねられています。


理央

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かつて崇拝していた元友人が、サイコパスだったかもしれない件 理央 @pent2house

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