第12話: あとがき
この作品は、作者自身の詳細な記憶をもとに再構成された物語です。
登場する人物(仮名)や出来事には、過去の経験や観察が非常に色濃く反映されていますが、特定の個人を中傷したり、断罪したりすることを目的としたものではありません。
「君子の交わりは淡き水の如し、小人の交わりは醴(あまざけ)の如し」
──この言葉には、どこか恋愛にも通じるものがあると思います。
互いに干渉しすぎず、適度な距離を保つ関係は、水のように淡くとも、長く続く。
一方で、相手に理想を重ね、過剰な期待を抱く関係は──たしかに甘くはあるが、あっけなく終わるものです。
「人は、見た目だけでは判断できない」
一緒にいて楽しい人、面白い人──そんな表面的な魅力に、私たちはつい惹かれてしまいます。けれど、人の魅力の裏には影が潜んでいることもあるのです。
その影がふと見えた時、それを見過ごしてはなりません。
それはやがて、あなたを襲うかもしれないからです。
あなたのそばにいるその人は──
目下の相手に対し、無意識のうちに見下した態度をとっていないでしょうか?
あなたのささやかな喜びを、まるで自分のことのように喜んでくれるでしょうか?
あなたの成功に嫉妬してはいないでしょうか?
あなたのそばにいるその人は──
本当に、あなたの幸せを願ってくれているのでしょうか?
それとも、自分のために、あなたを利用してはいないでしょうか?
本作に描かれた内容の真実性についての判断は、あくまで読者の皆さまに委ねられています。
理央
かつて崇拝していた元友人が、サイコパスだったかもしれない件 理央 @pent2house
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます