【短編】階段落ちした令嬢ですが記憶喪失の間に婚約者が増殖しています

桜月七(旧 竜胆)

階段落ちした令嬢ですが記憶喪失の間に婚約者が増殖しています

 学園の階段から落ちた、いや落とされたというのが正しいでしょう。

 私はアザレア王国の貴族、フェロー侯爵家の唯一の嫡出であり次期女侯爵となることが決まっているナタリア・フォン・ブロッサム・フェロー、十八歳。

 祖母が隣国ブロッサム王国の王女であったため名前にブロッサムを持っています。

 そんな私ですが、どうやら通う学園の階段で誰かに押されたことは覚えているのですが、その前後の記憶がありません。

 目覚めた医療室の固いベッドの上で「どちら様でしょう?」と居並ぶ面々に疑問を口に出した辺りから周囲は大騒ぎです。

 戸惑う私を放って騒ぎ続ける面々を冷えた目で見ていれば、ふと目が合った執事服に身を包んだやけに整った顔の青年が美しい礼を取りました。

 彼は足音もなくスッと私が体を預けるベッドの脇に立ち「お帰りになられますか?」と私に聞きました。

 本来であれば警戒するべきなのでしょうが、記憶にないはずの青年は何故か信じても良い気がします。

 というよりも、私を放って只管揉めている彼らよりは信用出来るでしょう。

 私は頷いて執事服の青年のエスコートを受けて静かに医療室を出ました。

 それが昨日の話です。

 階段から落ちた割に幸いにも大きな怪我もなく、一晩も眠れば記憶はスッカリ元に戻りましたが、どうやら周囲はまだ私の記憶が戻っていないと思っているようなのです。

 昨日執事服を着ていた青年は私の執務を手伝う侍従のセレンでした。

 セレンが扉をノックして私室への来訪者を知らせました。

 「ああ!ナタリア!大丈夫かい?」

 セレンを押し除け大袈裟な程に声をあげ両手を広げ私にハグをして来たのは父の後妻の連子の一人、義兄のアレックスです。

 継母によく似た赤い髪のアレックスは私を気遣いながらとんでもないことを言い出しました。

 「ご心配をおかけして申し訳ありません、身体は大丈夫です」

 「無理はしていないかい?心配するのは当たり前だよ、僕は君の義兄でもあるが婚約者なのだから」

 何ですって??

 思わず目を丸くした私の視線の先でセレンも目を丸くしています。

 驚く私に更なる衝撃がやって来ました。

 「ナタリア姉様!!騙されてはいけません!姉様の婚約者は僕ですよ」

 そう言いながらアレックスを突き飛ばし私の手を握るのは継母のもう一人の連子で腹違いの弟となるカーウィンです、とはいえ再婚の時期とカーウィンが生まれた時期の問題で外聞を嫌った父が表立っては義弟という事にしています。

 当たり前ですが、義兄も弟も私の婚約者だったことはありません。

 ほら、セレンが遠い目になっているではないですか。

 やいやいと口論する義兄弟に痛む頭を抱えそうになったところに、三人の青年が飛び込んで来ました。

 というか、令嬢の私室にこうも簡単に男性が出入りするなんて我が家の警備はどうなっているのでしょう。

 セレンをチラッと見ればこめかみに血管が浮いて見えますね。

 「何を言っているんだ!君たちは兄弟だろう!ナタリア嬢の婚約者は私だ!」

 「馬鹿なことを……それを言うなら幼馴染である俺だろう」

 「すぐバレる嘘を吐くものではないですね、婚約者は僕です」

 新たに乗り込んで来た三人も口々に私の婚約者を名乗ります。

 こめかみを押さえる私に気付いたセレンが五人を私室から追い出しました。

 暫くは扉の前で騒いでいた声がゆっくり遠くなっていきます。

 「ナタリア様、記憶の方は?」

 「とっくに戻ってるわよ」

 セレンの問いに溜息混じりに答えながら、これはチャンスでは?と私は考え出していました。

 「丁度良いかもしれないわね」

 「何がです?」

 「このまま記憶喪失のフリをしましょう、どの道婚約者は決めなければならなかったし私を階段から押した人物も探さなきゃいけないでしょう?」

 「……なるほど、然し誤魔化し続けれるものではないでしょう?」

 「ひと月、ぐらいが限界でしょうね」

 セレンは私の話を聞きながら口元を押さえて思案しています。

 「信用出来る者を使いましょう」

 「そうね、とはいえ婚約者なんて王宮で調べれば嘘も直ぐにわかることでしょうに」

 やれやれと私が肩を少しあげて見せればセレンも鼻で笑います。

 「どうやらどなたも口約束だと言っておられるようですよ」

 「揃いも揃って馬鹿なの?」

 呆れた声をあげる私にセレンも苦笑いです。

 貴族の婚約は大半が家同士の契約です、ましてや我が家は侯爵家。

 口約束など何の効力もありません。

 「三日ほどあればいいかしら?」

 「そうですね、五人の調査をしておきます」

 セレンの答えに頷いて私は窓の外に目を向けました。

 曇天に先行きの見えない不安が少しだけ顔を覗かせていた気がしました。


 セレンから報告が上がって来たのは二日後でした。

 「取り急ぎ、それぞれのお立場と表面化している問題を炙り出しました」

 この二日はまだ本調子ではないからと暫く療養に充てるため面会が出来ないことにしている。

 中途半端に彼らと接触してボロが出てはいけませんから。

 「先ずは義兄君のアレックスから」

 書類を私に渡してからセレンは自分用の書類を読み上げます。

 「まあ、案の定というか侯爵家簒奪の意思が見られました、同時に多額の借金の存在も確認されています」

 「まあ……予想範囲内ね」

 アレックスは継母に一番似ている。

 享楽が好きで直情型、考えなしに行動をする事が多く、その全ては自身の快楽に正直です。

 「貴族家の令息をターゲットにした地下カジノへの出入りも確認が取れています」

 「貴族家の令息、ですか」

 思わずせせら笑いが出てしまいました。

 「学園を卒業後も就職は出来ておりませんので、このままではいずれナタリア様が侯爵となった際に平民へ落とされるのではないかと思っているようですね」

 平民が出入りする場末の酒場で酔って話していたのだとか。

 そのつもりは無かったのだけど、それも良いかも知れないわね。

 「では次に」

 ぺらりと報告書の頁をセレンが捲る。

 「続いては侯爵領の隣に領地を構えるヘンリック伯爵令息ですが、どうやら侯爵家への婿入りを随分前から狙っていたようですね」

 セレンの言葉に私の眉が寄ります。

 「ヘンリックは乳母の娘と良い仲ではなかったかしら?」

 まさか私の記憶に問題でもあるのかしらとこめかみを押さえるが、セレンがフンと鼻を鳴らしました。

 「愛妾として侯爵邸へ連れてくるつもりのようですね、その上でその娘との子をナタリア様の次の侯爵にと考えているようです」

 「まあ」

 空いた口が塞がらない、とはこのことかと溜息が出そうです。

 ヘンリックは私を幼馴染とよく自称していますが、年に一回の領地の屋敷で行われる侯爵派閥の茶会で顔を合わせるだけで、幼馴染とは言える関係はないのです。

 まあ、その頃から随分と馴れ馴れしいところがありましたが。

 「それと、ヘンリック様ですがお相手の乳母の娘は身籠っているようです」

 「確かなの?」

 「はい、あちらの領地にある町医者で診断されておりますね」

 「そう」

 ヘンリックに関してはそれを伯爵に伝えれば良いでしょう。

 とはいえ、学園の卒業を待たずに結婚ですか。

 中位貴族の後継者以外は多くが学園卒業後は王宮に務めますが機密情報を扱う上で学園での風紀も雇用時の判断材料となるため、結婚前に相手を身篭らせたとなれば、王宮勤めも難しくなるでしょうね、爵位を継がない伯爵家の次男でしかないヘンリックには厳しくなるでしょう。

 知りませんけど。

 「ヘンリックはいいわ、伯爵にその報告書を渡しておいてちょうだい」

 はい、と答えたセレンが次の頁を読み始めました。

 「我が国の第七王子マーベリック殿下、学園ではナタリア様とはクラスも離れているため特に交流はありませんね」

 私たちが通う学園は成績毎にクラスが決められています。

 私が通うクラスは特Aクラスです、少人数のクラスは私の他に王女殿下や他国の皇子に公爵令息など、特に優秀な者が専門知識を学ぶためにあります。

 第七王子は確か……。

 「特Aクラスのナタリア様とCクラスのマーベリック様では校舎も違いますからねえ」

 セレンが遠い目をしています。

 マーベリック殿下は王子として育っていますが、現国王の愛妾の子で継承権もありません。

 愛妾様は子爵家の出で、王子が成人を迎えればご実家に戻されることが決まっています。

 こう言っては何ですが、お歳を召されて既に国王からの寵は失われています。

 さらには最近愛妾をまた迎えたと聞きます、二十代の下町の歌姫だとか。

 「子爵家ではマーベリック様までは迎えれないと子爵が溢していたそうです」

 王子として王宮で育ったものの、成人後は王族として残ることもないので王宮で育っていた間、彼に対する教育の手配は子爵家に任されていたそうです。

 結果は学園でまさかの王子がCクラスですよ、お察しです。

 「王宮に残れず、今更下位貴族の生活には堪えれない、というところでしょうね」

 卒業後は優秀であれば文官や騎士団の道もあったでしょうに。

 ここまで話を聞いてうんざりとしてしまいます。

 どうやら顔に出ていたらしくセレンがコホンと咳払いをしました。

 「少し休憩なさいますか」

 「そうね」

 私の同意にセレンは一度部屋を出て紅茶を準備し始めました。

 蒸らした紅茶をティーポットからカップに移していればふわりと良い香りが立ちます。

 出されたカップを手に熱い紅茶を口に含めば、ささくれ立った気持ちがスッと落ち着いていきます。


 「続きを」

 「はい」

 ガサリとセレンが報告書を持ち直しました。

 「公爵家三男のエバンス様ですが」

 「彼はいいわ、公爵に苦情だけは出しておきましょう」

 公爵家三男のエバンス様は現公爵の妹君が嫁ぎ先で産んだ不貞の子だそうです。

 公爵の養子に入っていますが、あくまで学園卒業までだそうです。

 頭は良いので学園でも特AクラスまではいかなくてもAクラスには在籍しています。

 ただ、成績は良いのですが性格は……。

 生徒会に所属している男爵令嬢たちがカゲで「陰険野郎」と渾名をつけていることを私も知っています。

 そんな彼は卒業後、公爵の妹君が住む公爵領の辺境にある屋敷に住むことになっていると以前、取引で顔を合わせた公爵から聞いています。

 恐らくは王都に残りたかったのでしょう。

 「最後は弟君のカーウィン様ですが、幼少期にナタリア様へプロポーズしたと……こちらは裏付けもありますね」

 「随分昔の話よね?まだ私もあの子も小さな子供の頃よね?」

 私も覚えています、継母に連れられて来た侯爵邸で馴染めず泣いてばかりいたカーウィンは、ある時から私に懐きました。

 その頃に庭園から摘んできた薔薇を一輪持ってプロポーズをしてくれました、があれはカーウィンが六歳頃の話です。

 「どちらにしてもカーウィンの父は私と同じなのだから無理なのはわかりそうですが」

 「カーウィン様はアレックス様と同じ父君だと信じておられますが」

 「そこは外聞を気にしてややこしくした父に責任を持って説明していただきましょう」

 さて、自称婚約者はどなたにも婿入りの資格はなさそうです。

 アレックス兄さんは、闇賭博の件で引っ張っていただきましょう。

 それとも借金を重ねさせるのも悪くはありませんね。

 「ナタリア様を階段から突き飛ばした者ですが、三人に絞れました」

 「そう」

 役にも立たない自称婚約者たちより、明らかに私へ害意がある此方の方が重要です。

 「現場でナタリア様が落ちた階段、あの時にナタリア様を突き飛ばせる位置にいた者たちです」

 差し出された用紙に三人の名前が書かれています。

 「お一人は特Aクラスのミスティア公爵令嬢ですが」

 「動機がわからないわね」

 「はい」

 ミスティア様は派閥が違うこともあり接点はあまりありません。

 卒業後は隣国の第一王子との結婚が決まっていますし、私を階段から突き落とす理由はありません。

 「次、カレン伯爵令嬢ですね」

 「ああ、マーベリック様の取り巻きの一人ね」

 「そうですね、動機はマーベリック様でしょう」

 「面倒なことだわ」

 溜息が止まりません。

 「最後はアビー男爵令息です」

 「先日、我が家の商会が取り引きを止めたところね」

 「まあ、動機はそこでしょう」

 以上になりますとセレンが礼をする。

 私は報告書をジッと読み込みます。

 とはいえ、私を階段から突き落とした犯人には目星がついています。

 「少し疲れたわ」

 「お休みになりますか?」

 「ええ、そうするわ」

 頷いて私は寝室に向かいます。

 セレンは礼をして私が寝室に入ったのを見届けて部屋を出ていきました。

 

 私はベッドに仰向けで寝転びます。

 犯人はあの人でしょう、そう思う相手が一人います。 

 わからないのは動機でしょうか。

 何故あの人が私を階段から落としたのか、そうする理由があったのでしょう。

 兄たち自称婚約者共をどうにかした後、確かめなければなりません。

 私は目を閉じて細く長く息を吐き出しました。


 あれから三週間、義兄アレックスは闇賭博場で喧嘩騒動を起こす不祥事を名目に侯爵家を放逐されました。

 どうやら私たちが手を下すまでもなく非正規の貸金に手を出し多額の借金を背負っていました。

 金額があまりに多く、これが決め手となり父から見放されたようです。

 放逐後の足取りは貸金の手の者に連れて行かれた後、途絶えております。

 継母はアレックスの件を受けて父共々、領地にある別荘で暮らしてもらっています。

 父は元々私が成人するまでの代理当主でしたから、私の卒業を待たずに権限を取り上げました。

 弟のカーウィンですが、こちらは本当に私と同じ父だと知らなかったようです。

 事実を知り気持ちにケリをつけたいと帝国へ留学を希望したので、私が許可しました。

 向こうで無事卒業出来ましたら我が家の経営する商会で商会長として受け入れることになっています。

 ヘンリックは伯爵家を出されました。

 乳母共々追い出されたようです。

 当人の資質は兎も角、伯爵家では伯爵家の利になる縁組を模索していたようですが、今回の件で乳母の娘と結婚せざるを得ないらしいです。

 乳母に関しては使用人の枠を出て雇主である伯爵の許可を得ないまま、娘をヘンリックに引き合わせたとされたようですね。

 学園も退学となったようで、あれきりヘンリックを見かけることはありませんでした。

 マーベリック様ですが、国外へ留学に出されるようです。

 まあ特に何かしたわけではないですから、ただ今のままでは将来が不安だという国王の親心らしいので、期待に応えて差し上げてほしいですね。

 マーベリック様のご事情は貴族であればほぼ周知されていたので、学園での婚活も上手くいっていなかったらしく、たまたまあの日あの場所に居合わせたため、周りに乗っかったらしいのですが、浅はかですね。

 エバンス様ですが、我が家からの苦情を受けまた学園での評判もあり、学園には通えるようですが公爵家からは出されたそうです。

 今は学園の寮に入ったらしいですが、卒業後は平民として就職をすることになっていますが、公爵家から出された以上高待遇の就職は難しいでしょうね。

 公爵家に睨まれても受け入れようという商会などもないでしょうし。

 さて、これで婚約者騒動は私が表に出ることもなく終わりました。

 

 「さて、と」

 ふうと息を吐いてセレンを見ます。

 報告の続きを促す私の視線に頷いてセレンが報告書の頁を進めました。

 「ナタリア様を階段から突き落とした犯人ですが、」

 「セレン」

 「はい」

 私は黙ってセレンの目を見ます。

 前回の報告でセレンは犯人を三人に絞ったと言いました。

 けれど、私は四人目に心当たりがあります。

 あの日階段を降りる私の背後にはセレンがあげた三人ともう一人一番近くに居た人物が居ます……。

 「セレン、貴方でしょう?」

 「……誤魔化せませんでしたか」

 セレンは目を閉じて深く息を吸って苦い笑いを私に向けました。

 「何故?」

 「どうしてでしょうね」

 セレンは結婚を機に侯爵家を去る予定になっていました。

 婚約者を連れて王都ではなく婚約者の家業を継ぐと報告を受けて受理しています。

 「理由を知りたいの」

 黙ったまま眉尻を下げ微笑むセレンは今にも泣きそうに見えます、泣きたいのは私の方なのですが。

 「……」

 セレンは黙したまま動きません、私は膝の上で手を握りセレンの言葉を待ちます。

 気まずい時間だけが流れています、どれだけそうしていたでしょうか。

 ドサリと音を立ててやや乱暴に私の向かい側のソファにセレンが座りました。

 ぐしゃりと前髪を掻きむしったセレンが長い長い溜息を吐きました。

 「どこでバレたんでしょうか」

 「そうね、貴方が疑いのある人物を三人と報告してきた辺りかしら」

 「……ああ、なるほど」

 「私の背後、一定距離に居たとするならセレンも入っていなければならないのよ」

 無意識なのか態となのか、セレンは自分を含めなかった。

 いつもの彼であれば条件を満たす全員を報告したはずなのよ。

 「はい、押したのは私です」

 「そう」

 理由はと問い詰めたい、幼い頃から将来侯爵家を背負う私の侍従として一緒に育って来たからこそ、悔しさや憤りに腹奥がズンと重くなります。

 諦めたように笑うセレンは私の知る彼ではありません。

 「……何故、止めてくれなかったんです?」

 「え?」

 「止めてくれていれば、結婚なんかせずにずっと……いえ、止めましょう、少し早いですが暇をいただきます」

 結婚を止めて欲しかった?

 何を言われたのかわからずセレンを見ますが、俯いたセレンは諦めたように微笑んでいるだけです。 

 「この縁組は元奥様が持って来たものでした」

 「でも、セレンは結婚したかったのでしょう?」

 「使用人が雇主の持って来た縁談を断ることは出来ないのですよ、ましてや私は平民と変わりない男爵家の未子ですから」

 「……」

 言葉もありません。

 確かにその条件であれば、私が父にセレンを手放さないと言えば彼の縁談は撤回出来たでしょう。

 「せめて相談をしてくれていれば」

 「出来ませんよ」

 結局、何故ということはわかりませんでしたが、私の行動がセレンを追い詰めたのかもしれません。

 でも、私は被害者のはずなのですがイマイチすっきりしませんね。

 苦々しい表情の私と対照的にセレンはヤケに清々しく笑みを浮かべていました。


 セレンはその後、それ以上私に何も告げずに侯爵家を去りました。

 彼を罪には問いませんでした、それもまた彼にとっては罰になるのでしょうねと、明日結婚式を挙げる婚約者が少しだけ寂しそうに言いました。

 

 

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