運命の相手に気づけないまま、蛮族と噂される辺境に嫁いでくれる令嬢がいないか探し回る、学園もの。
武勲だけならすばらしい代わりに文官仕事を息子に投げる父をはじめ、辺境伯とその関係者は噂どころか蛮族そのものかもしれないが、主人公は比較的常識が備わっているし、とはいえ血は争えず、気安い兄貴ポジションのヤンキー的立場である。目をかけてくれているヒロインの思いには気づけない朴念仁だが、武力は一人前で、喧嘩を売られればボコっていく様子は痛快である。
良縁が待っていることの願いながら、数々の(ラブコメ的なものを除く)トラブルに遭遇していく様子をぜひ楽しんでほしい。