本当の喜劇は真剣勝負から
- ★★★ Excellent!!!
本格派の時代劇であることは間違いありません。
主人公と元師範の間で繰り広げられる、重厚で骨太な物語。
そこに、この時代の文化を象徴する「茶の世界」が美しく絡み、数奇な運命の中で“道”を極めようとする登場人物たちが、実に魅力的です。
文体もまた落ち着いていて、大人の空気をしっかりと漂わせている。
……それは、そうなのですが。
なぜでしょう。
どうしても プッ と吹き出してしまう、この独特のセンス。
重厚さと品格を保ったまま、絶妙な角度で差し込まれるユーモア。
はっきり言って、このノリ――大好きです。
そして読み終えたあなたは、きっとこう思うはず。
「明日は珈喱を食べ…………いや、“飲み”たいと♩」