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概要
アイス、猫、蝉の声。たった8ページが、私の夏を崩した。
ある夏の暑い日。蝉の、耳をつんざく声をどこか遠くに感じながら、ぼーっとしていた。
さっきまで読んでいた読書感想文を書く予定の課題本は、そばに放り投げた。
読むのが辛くなったから。
自分と似たような状況が描きだされた物語を選んだ。そうすれば、読むことが苦痛じゃなくなると思ったから。
でも、現実はうまく行かなくて。読めば読むほど苦しくなった。自分とは違う文体。的確なところに置かれた、適切で巧みな心理描写。有名な賞を獲得した本だもの。うまくて当然なのだけれど、いつもの私らしく、感動することができなかった。
『こんな言い回しをすればいいのか!』『この表現使えるな』『こう言い換えられるのか!』と発見し、感動するのがいつもの私。なんなら良かったところを逐一ノートに書いていたのに。
今回は苦しくなる
さっきまで読んでいた読書感想文を書く予定の課題本は、そばに放り投げた。
読むのが辛くなったから。
自分と似たような状況が描きだされた物語を選んだ。そうすれば、読むことが苦痛じゃなくなると思ったから。
でも、現実はうまく行かなくて。読めば読むほど苦しくなった。自分とは違う文体。的確なところに置かれた、適切で巧みな心理描写。有名な賞を獲得した本だもの。うまくて当然なのだけれど、いつもの私らしく、感動することができなかった。
『こんな言い回しをすればいいのか!』『この表現使えるな』『こう言い換えられるのか!』と発見し、感動するのがいつもの私。なんなら良かったところを逐一ノートに書いていたのに。
今回は苦しくなる
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